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短編1
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笑ってる

小学生の時の話。

その日体調を崩したと嘘をついて休んだ。

後ろめたさもあったけど、これで自由に家で遊べると一人で喜んでた。

平日に休むといいことがいくつかある。

その中でも一番の楽しみは三チャンでやってた

「がんこちゃん」とか「さわやか三組」とかの子供向け番組だった。

今思うと学校にいっとけば数倍楽しかったのでは?

と思ってしまうけど、当時の自分からしたら何者にも変えがたい時間だったのだと思う。

しばらく楽しくテレビに見いってた。そしたらトイレにいきたくなった。

本当は録画したいほどだったけど、録画のしかた分からないし尿意は新幹線のように唸りをあげてた。

なにも考えられないくらいの尿意ですばやくトイレに駆け込んだ。

それから直ぐにテレビに戻ろうと

「早く早く」って踏ん張ってた。

トイレの時間は約3分くらいだったと推測する。

それでやっと解放されて、ズボンを履いてドアを開けて手を洗ってたら

待ち望んだテレビの音声の他に「ガシャガシャ」って音が混じってた。

「またなにか違う話が始まったのか!?」

と急いで戻ったら、部屋の中央に見たことのないトーマスのオモチャが置いてあって独りでに床を走ってた。

その時のトーマスが笑ってたのが未だに忘れられない。

Concrete
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