小学生の時の話。
その日体調を崩したと嘘をついて休んだ。
後ろめたさもあったけど、これで自由に家で遊べると一人で喜んでた。
平日に休むといいことがいくつかある。
その中でも一番の楽しみは三チャンでやってた
「がんこちゃん」とか「さわやか三組」とかの子供向け番組だった。
今思うと学校にいっとけば数倍楽しかったのでは?
と思ってしまうけど、当時の自分からしたら何者にも変えがたい時間だったのだと思う。
しばらく楽しくテレビに見いってた。そしたらトイレにいきたくなった。
本当は録画したいほどだったけど、録画のしかた分からないし尿意は新幹線のように唸りをあげてた。
なにも考えられないくらいの尿意ですばやくトイレに駆け込んだ。
それから直ぐにテレビに戻ろうと
「早く早く」って踏ん張ってた。
トイレの時間は約3分くらいだったと推測する。
それでやっと解放されて、ズボンを履いてドアを開けて手を洗ってたら
待ち望んだテレビの音声の他に「ガシャガシャ」って音が混じってた。
「またなにか違う話が始まったのか!?」
と急いで戻ったら、部屋の中央に見たことのないトーマスのオモチャが置いてあって独りでに床を走ってた。
その時のトーマスが笑ってたのが未だに忘れられない。
作者瓦の後ろ
その時家にはおばあちゃんしかいなかったと思う。