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「あぁ~ー ~っ!!
気持ち良い風ぇ~~!!」
リオは、桜も満開を過ぎ、花弁が薄桃色のカーペットを敷き詰めた様な歩道をはしゃぎ、スキップを踏み、両手を広げて大きく春風を吸い込む。
「本当!来て良かったね♬」ショウコが言う。
「うんうん。ちょっと遠出だったから、運転に自信がなかったけど、来て良かった!」エミが笑う。
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「ちょっとちょっと!運転はエミだけじゃないでしょww
私も交代したじゃないww
あ~!でも、本当に気持ち良いねぇ!もう東京の桜はすっかり散っちゃって葉桜になっちゃったもんね。来て良かったよ♬」
ユウミもリオと同じく、両手を広げて大きく息を吸い込む。
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今日は大学の仲良し4人組で、高原にドライブに来ていた。
未だ初心者マークの取れていないエミと、高校の時に既に免許を取得しているユウミと2人交代で運転をし、連れて来てくれたのだ。
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リオとショウコは免許もなくお気楽なもので、朝早くに待ち合わせ場所に集合すると、車の後部シートにさっさと乗り込み、お菓子を食べたりお茶を飲んだり、パーキングで朝食を兼ねた休憩をしてから到着するまで、ガッツリ惰民を貪っていた。
だから長距離運転で疲れているエミとユウミと違い、元気満々。
少し遅れた花見に駆け付けた観光客の合間を縫う様に、リオはとっとと先に進んでしまう。
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そのうち、リオの姿が見えなくなってしまった。
「あれっ?リオは?」ユウミはキョロキョロしがらリオの姿を探す。
「本当だわ。リオが居ない?」ショウコがおっとりと言う。
「え~?こんなに人が居るのに、リオってば迷子?」
エミが立ち止り、ユウミの腕を掴む。
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「まったく…。リオってば、落ち着きないんだから!」
ユウミはエミに腕を掴まれたまま、人混みをかき分けてズンズン進んで行く。
「アレ…。リオ…いた。」
ショウコが笑いながらそっと指を指した先。
桜並木が途絶えたその場所に、花見の客を見込んでの茶店が開いていた。
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その店先の大きな蛇の目傘の下の紅い敷物を敷いた長椅子の上に、ちょこんとリオが座り、ユウミ達の顔を見付けて大きく片手を振る。
「花見って言ったらお団子でしょ♬
席取っておいたよぅ~♬」
呑気にお茶を啜る。
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「あんたって子は!」
ユウミはリオに軽くゲンコツを下ろす。
「えへっ!だって、お団子の匂いに惹き付けられちゃったんだもん!皆、なに食べる?
わたしはお団子っ!!」
「う~ん。私は餡蜜にしようかな?」
ショウコはリオの隣に並び座り、お品書きを眺めている。
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「何々?何があるの?」
エミもショウコの横に腰掛け、ショウコの持つお品書きを眺める。
「色気より食い気だから、私達には彼氏もいないんだよねww花より団子なんだもんww」
ユウミもエミの横に座り
「私はタコ焼きー!!」と店内と外を隔てる立て簾に貼り付けた【タコ焼き】の文字をチラ見して、速攻決めた。
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リオはお団子三種。
ショウコは餡蜜。
エミは葛餅。
ユウミはタコ焼き。
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それぞれが違う物を注文したので、一口ずつ分け合って食べた。
「あ~。私もタコ焼きにすれば良かったぁ」
ショウコが黒蜜をたっぷりかけた餡蜜を食べながら、ユウミのタコ焼きを恨めしそうに横目で見る。
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「ショウコにも一個あげたじゃんww」
ユウミが熱々のタコ焼きを頬張りながら言うと
「うん。お口直しに最後に貰えば良かったなぁって思ったの。
もう一個ちょーだい️」
ショウコが言い終わる前に
「あーっ!!ズルーい!!私ももう一個食べたぁ~い️」
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リオは空っぽになって串だけ残ったお皿を椅子に置くと、すっくと立ち上がる。
「やーよ。6個入りなのに、リオ達にもう一個あげたら私の分が無くなる!」
そう言うと、最後の一個を急いで口に放り込んだ。
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それぞれが注文した物を食べ終わり、お茶を啜り、桜の花を眺め、いつまでも絶え間無く湧く様な人混みを眺め、暫くボーッとしていたが、又してもリオが湯呑みを椅子に置くと
「未だお昼前だし、ご飯食べるまで探検しない?」と。
「探検って何処を探検するのよ?」ユウミが聞くと
「分からないから探検なんじゃない!」
ショウコとエミは、リオを見詰めた後、2人で同時にユウミに伺う様に視線をズラす。
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「ま、良いんじゃない?
このままお昼ご飯食べて帰るだけじゃつまらないもんね!
ショウコとエミは?」
「うん。わたしはどっちでも。」
「私は皆に付いて行く。」
「じゃ、決まり!」
リオは嬉しそうに言うと、ユウミに向かってニカっと笑う。
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(この子のこんな無邪気と言うか明るい所、嫌いじゃないんだよね。)
ユウミはリオの嬉しそうな顔を、保護者になった気分で苦笑いを浮かべて見ていた。
折角知らない地へ来たのだからと、車は駐車場に置いたまま4人は人の居ない田舎道を行く事にした。
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田圃の周りには、ひなげしや蓮華の花が咲き、長閑な春の日差しが柔らかく降り注いでいる。
リオはずっとニコニコしながら、ユウミの手を引っ張り、フンフンと鼻唄を歌う。
毎日、学校とバイトと弟と妹の面倒を見なくてはいけない、母親の居ないユウミにとって、久しぶりの休日と呼べる休日だった。
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暫く長閑な田舎道を歩いていると、不意に行き止まりになっている。
行き止まりと言っても、道は続いているのだが
【関係者以外・立ち入り禁止】の看板が古めかしい木で出来た柵に掛かり、そこから先には進めなくなっているのだ。
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「あ~…。残念ねぇ。行き止まりじゃ…。」
ショウコが呟く様に言う。
「だね。私有地なんじゃない?引き返してお昼食べたら帰ろうか?」
ユウミも少しがっかりしたが、先に行けないものは仕方ない。
元々インドア派のエミは疲れたのか、その場で爪先をクリクリと地面に擦る様にしながら、皆の顔色を伺っている。
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だが、そんな事で諦めるリオではなかった。
「ここまで来たんだよ?
こんな柵、ど~って事ないでしょ♬」
そう言うと、ユウミの手を離し、柵にぐるぐる巻きにしてある針金を解こうとするのだが、古くなった針金は所々錆び、そう易々と解けず、フゥ~と溜息を吐きつつも、柵の横の隙間に身体を滑らせる。
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すると、柵と柵を取り付けてある木の間は草が茂っているだけで、少しポッチャリのリオでもスルリと柵の向こう側に行けてしまった。
「えへっ♬」
ドヤ顔をしながらリオがユウミ達を柵の向こう側から手招きする。
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「見付かったら大変よ?」ショウコは向こう側のリオに声をかけるが
「うん。見付かったら…ね?
見付からなかったら良いんだよね♬」
そう言うと、ユウミ達を残したままくるりと向きを変えると道の先を行ってしまう。
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ユウミは呆れながらも、リオの行動パターンも把握している事もあり
(きっとやるだろうな)と、ある意味予想を裏切らないリオの行動で腹を決め
「リオ~?もう少しだけ行くけど、途中でちゃんと引き返して帰るんだよ?」
少し大き目の声で言うと、又してもくるりと向きを変え、ニッコリ微笑んでユウミに向かって頷いた。
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「私はリオともうちょっとだけ先に行くけど、どうする?ここで休んでる?」
2人に声をかけると、ショウコは
「私もユウミともう少しだけ行く。」
エミも
「皆が行くなら行くけど…。ちょっと疲れちゃった。」
本当は引き返したかったのだろうが、一人で此処に残るの嫌だったらしく、仕方なく頷く。
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そして、一人ずつ柵の横を擦り抜けて向こう側に行った。
リオは少し先の道で皆が来るのを待っていたが、ユウミの姿を見ると走り寄り、又、ユウミの手を掴むと手を繋いで歩き出す。
最初は2メートルほど有った道幅が、やがて1メートルほどになり、そして、獣道の様になり、辺りは草で覆われた道になってしまった。
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「リオ?そろそろ戻らない?
この先行っても、山の中に入っちゃいそうだし。」
獣道を暫く進み、ユウミはリオに引き返すよう促す。
だがリオは
「うん。もうちょいだけ!
もしかしたら、すっごいお宝が見付かるかもよ♬」
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進む足を止めない。
「お宝って、何があるのよぅ」
ショウコも疲れたのか、エミと手を繋ぎ、最後尾からやっと着いて来る。
「う~ん…私の勘では、この先にきっと何かある!」
よく言えば、とってもポジティブなリオは、理由のない自信に満ち溢れ、未だ先に進もうとしている。
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「リオ!約束したでしょ?
お腹も空いて来ちゃったし、戻ろう!」
ユウミが強い口調でリオを叱ると、リオは俯き、上目遣いでユウミを見詰めると
「わかった。
それじゃ、皆、ここで休んでて?」
言うが早いか、ユウミの手を振り解くと小走りで獣道を行ってしまった。
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「休んでてって言われても…。」
エミが溜息を吐きながら辺りを見回す。
「うん。座るところすらないよねぇ」
ショウコはエミと苦笑いを交わす。
「だよね…。2人は先に戻ってても良いよ?
私は…リオも心配だから、連れ戻して来る!」
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ショウコとエミに言うと、ユウミはリオの後を追った。
~何もなければ良いんだけど…~
春は野生の動物も繁殖の季節になる。
冬眠から目覚めたクマに出会ってしまったら…?
大きなイノシシに体当たりされていたら…?
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末っ子気質のリオを、普段から弟妹の面倒をみているユウミは、放ってはおけなかった。
細い獣道を急いで進んでいると
「ユウミ~!待ってぇ~」
「置いてかないでぇ~」
結局、ショウコもエミも付いて来ていた。
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「リオーっ!」
ユウミは声を張り上げるが、リオの返事は返って来ない。
いよいよ心配になったユウミは
「ごめん!後から付いて来て!
私はリオを探して来る!」
と、ゆっくり進むショウコ達より先に進んで行った。
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そして…
獣道の向こうに見慣れた背中を見付け
「リオ!!
もう……何やってんのよ…」
と、ホッとすると共に安心から涙ぐんでしまう。
リオはくるりと向きを変え、ユウミに顔を向けると…
そこには、満面の笑みが…。
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「ユウミ!
有った!!有ったよ?お宝!有ったよ!」
何やら興奮し、嬉しくて堪らないと言う表情でユウミの元へ戻って来ると腕を掴み、ぐいぐいと引っ張る。
ユウミはリオに引き摺られる様強引に歩かされる。
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「ほら!見て?
凄い景色じゃない?」
獣道からいきなりの開けた場所は…
広い平野に沢山の春の花が咲き、絵本の1ページのようだった。
その草原の丁度真ん中辺りに、樹齢何百年も経っていそうな大きな藤の木が薄紫色の花を見事に咲かせていた。
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「すごい…。」
ユウミはその素晴らしい景色に言葉を失くす。
リオは嬉しそうに
「あの藤の花の下で写真撮らない?」
と、ユウミの腕をぐいぐいと引っ張る。
そこへショウコとエミも到着し、その景色の素晴らしさにうっとり。
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「見事な藤の花だね!
でも…花が咲くのもう少し先だよね?」
エミが呟く。
「綺麗なんだから良いじゃない♬
それより、あそこで写真撮ろうよ!早く早く!!」
リオはユウミの腕を引っ張りつつ、ショウコとエミを急かす。
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ヒナゲシの薄い朱色。
アザミの紫色。
小手鞠の小さな白い色。
水仙の鮮やかな白と黄色。
タンポポの黄色。
レンゲの薄いえんじ色。
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色とりどりの春の花はそれぞれが強く主張する訳ではなく、優しく緑色の大地に色を添えている。
その中央には、太く立派な幹を持つ大樹がこれでもかと言うほど横に枝を伸ばし、その枝には大きくしな垂れる花を咲かせていた。
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「圧巻だね…。」
木が近付くにつれ、その木の太さに、枝の張り具合に、花の多さに、ユウミまで浮足立ってしまう。
リオはずっとニコニコ笑顔でいる。
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暖かな春の日差しを受け、ふんわりとした雲を浮かべた空の下。
4人は
(来て良かった♬)
……
そう思っていた。
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だが…
藤の木に近付くにつれ、何とも言えない違和感を感じるユウミ。
未だ暑いまではいかない春の風の中に、フッと漂ういつか嗅いだ事のある臭い。
何処かで嗅いだ臭い…。
花の香りとは全く別物の、記憶の奥底に閉じ込めて置いた臭い…。
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藤の木に近付くにつれ、それが益々強くなる。
リオを見ても、後ろを付いて来るショウコもエミを見ても、満面の笑みを浮かべ、何も感じていないようだ。
(私の気のせい?)
この臭いを感じているのがユウミだけなのだと、ただの気のせいだと思う事にした。
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広い草原を歩き、木のすぐ側に来た時、エミが鼻を手で覆う。
ショウコが両手で顔を覆う。
リオだけがはしゃいでいる。
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(おかしい…。やっぱり、皆、この臭いを感じていたんだ!)
ユウミはエミとショウコに向かい
「臭うよね?」
聞くと
「うん…。何の臭い?」
「吐きそう…。」
ユウミもエミもショウコも堪えられないと言う顔をすると、藤の木を見上げた。
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「ん?どしたの皆?
やっぱり凄いね!
桜なんて目じゃないくらい、立派な木だよ!」
リオは何も感じないのか、絶えず笑みを崩さない。
そして、枝に沢山の花を枝垂れさせた木の下に1人でスタスタ歩くと、その木に登り始めた。
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「ちょっと!リオ!
登っちゃダメだよ!」
「リオ!やめなよ!」
皆が口々に言うが、リオはスカートだと言うのに、太い幹にしがみ付き、枝を掴み、幹に出来たコブに足をかけ、登って行く。
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慌ててユウミもエミもショウコも、リオの登る木の下へ駆け寄った。
太さは有るが、木自体はそれ程高くはない。
リオはその中でも太目の枝に腰掛けると、上を見上げ、花を眺め、そしてゆっくりと視線をユウミ、ショウコ、エミにやると、ニッコリと微笑み、片手で[バイバイ]と手を振りながら、上から垂れ下がった蔓を掴み、それを引っ張ると自分の首に掛けた。
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「リオ!ふざけないで!」
ユウミは怒った声でリオを叱るが、リオは静かに両眼を瞑ると勢い良く下に飛び降りた。
蔓がピーンと張ったかと思ったら、グキッと…リオの首が折れる音が響く。
アッと言う間の出来事だった。
皆、何が起こったのか理解も出来ず、為す術もないままその場に立ち尽くす。
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呆然と立ち尽くしていた中、一番最初に動いたのはユウミだった。
「リオ…?何で…?」
リオの側に歩み寄ると、上から吊るされたリオの首に巻き付いた蔓を外そうとする。
だが、リオの体の重みと、思ったよりも頑丈な蔓は、簡単には外れず、千切る事も出来ない。
そして、リオの体の奥に、花ではない何かが見えた。
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それは…
花に隠れる様に沢山咲いていた。
首だった。
体はない。
人の首、動物の首…だけが、花の様に咲いていた。
そして、その首はユウミを一斉に見ると、目を細め、微笑んだ。
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「ヒッ…!!!」
引き攣る様な声を漏らしたユウミは、この臭いが何の臭いかを思い出した。
心を病んだ母が発していた臭い…。
今は亡き無人の祖父母の家に、居なくなった母を探しに行った時、遺体を見付けたユウミが嗅いだ臭い…。
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未だ暑さの残る季節…。
古い木造の日本家屋。
雨戸の閉まった薄暗い和室の鴨居からぶら下がった母から漂っていた臭い…。
消してしまいたい悲しい思い出。
忘れてしまいたかった…大好きだった母の肉が腐り果てた臭い。
この木からは、あの時の母と同じ臭いがしていたのだ。
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ドサッ
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何かが落ちる音に、ふと我に返ったユウミが見上げた先には、ショウコか枝からぶら下がり、両手で蔓を掴んでもがいている姿だった。
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「ショウコっ!!!」
ユウミが叫ぶと
「ユウミ…バイバイ…」
声のする方へ顔を向けると、エミが涙を湛え、悲しそうな笑みを浮かべ、リオと同じく蔓を自らの首に回し、枝から飛び降りる瞬間だった。
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ビーンと張った蔓は、エミの細い首をぶら下げ、エミは地面に付かない足を空中でジタバタとしながら、やがて…
動かなくなった。
藤の木には、リオ…ショウコ…エミ…
3人の身体が藤色の花に囲まれる様に枝垂れ、ユウミは言葉もないままその場で座り込んでしまう。
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「何で…
何で…
何でよ…」
ユウミは泣く事も忘れ、少し前まで共にはしゃいでいた友人達の姿を見上げる。
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「助けを呼ばなくちゃ…」
日が傾く頃になって、ユウミは正気を取り戻し、座り込んでいた場所から立ち上がる。
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すると、ぶら下がっていたリオの体が
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ドサリッ
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音を立てて落ちた。
「!?」
見ると、首のないリオの体だけが地面に落ちている。
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ドサリッ
ーーーー
ーーーー
ドサリッ
ーーーー
続けて音が…。
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ショウコの…
エミの…
首のない体が地面に崩れ落ちていた。
ユウミは、そこに有るであろうモノを、ゆっくりと見上げる。
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リオ…
ショウコ…
エミ…
3人の顔が花の中に浮かび、静かにその目を開く。
そして、目を細め、満面の笑みを浮かべた。
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見知らぬ顔達も、ただ、ユウミを見詰めて微笑んでいる。
それを見ていたユウミは、この上ない幸福感に包まれた。
心穏やかに、幸せで、とても嬉しくなった。
そして…
ユウミはリオと同じ様に、幹に掴まると、木に登って行く…
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~~~~~
その木は、一年を通して花を咲かせる。
…
………
数え切れない程の花と首を咲かせる…。
作者鏡水花
またまた、ご無沙汰しておりますm(_ _)m
桜が満開の頃に投稿しようと思いつつ、リアルの用事で投稿出来ず、すこし遅れた投稿になってしまいました(’;ω;`)⤵
先月の投稿作品をお読み下さった方、メッセージを下さった方♥
大変遅くなってしまいますが、お礼のメッセージとお返事をゆっくりさせて頂きます(≧人≦)
この度もお読み下さった方、全ての方に…
有難うございました(*’∀`*)♥