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中編3
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ぼこ

私が大学2年の時、本当にあった話です。

男友達の引っ越しを手伝うことになり、荷物も少なかったので二人で新居に運び込みしていました。

玄関前まで友達が持ってきて、私が適当に部屋の中に置いてく感じで作業。押し入れにダンボールを数個持っていった時に、押し入れ中の壁の上の方から水が漏れてる感じに壁紙が歪んでいました。

雨が降っていて古いアパートということもあり、水漏れしてんじゃないのかな、、と友達を呼びました。友達がきて触ると上の方は剥がれそうにぐにゃぐにゃ、、向に大家が住んでいたので、荷物を入れる前に見てもらおうと呼びにいきました。

大家のおじさんが『これ剥がしちゃうね、貼り替えてあげるから』と上のぼこぼこ歪んでるとこから引っ張って剥がし始めると『うわっ』と驚いたような声を上げました。中から髪の毛が大量に出てきたんです。『なんだこれっ。。』といいながら大家がドンドン壁紙を剥いでいくと、壁一面に長い髪の毛が束になったりしてベッタリ大量についていて、鉛筆でいろんなことが書いてあり御札が沢山貼ってありました。。それが押し入れ中の壁全面にしてありました。

大家もキョトンとしてしまい、友達は『気持ち悪いなーなんとかなります?』と聞くと、『なんだろうね、、なんとかしないと住みたくないよね。。押し入れには荷物入れないでおいて。』とすぐに対応してくれる様でした。

3人で書いてある文章とかを見ていると、大家がまた『うわっ』と声を上げました。歯が何本も刺さっていました。。大家は『ごめね、綺麗にしとくから』と言っていましたが、顔が引きつっていました。古いアパートなのでハウスクリーニングは入れていなく、大家が引っ越し後掃除する程度だそうで、前にこの部屋には若い男女が住んでいたとのことでした。友達は別のアパートを探す余裕もなく、押し入れが綺麗になるまで私のアパートに泊まることになりました。。

ここからが本当の恐怖でした。

夜寝ていると、誰かが背後から布団に入ってくる気配がしました。うとうとしていたので特に気にしないでいると、後ろから俺のお尻にぎゅっと硬い何かを押し付けてきました。そして後ろから俺の股間に手が、、おいっと振り返ると友達でした。『ダメ?だめかな?……すごい…』と俺の目を見ていいました。『その気はないよ。』と言うと、本当に悲しそうにしてました。その日はそのまま添い寝して寝ました。

俺は気にしないで特にその話題にもならず次の日もいると、やっぱり夜に布団の中に潜り込んできて、俺のお腹に手を置いたり、その手がだんだん下にきたり、、腕に顔をぎゅっとしてきて『つらいよ、、触りたい、つらい』とか、、傷つけたくなかったので強くやめろとは言えず、凄く嫌な気持ちとなんとも言えない怖さで我慢しながら寝ました。友達は柔道選手で全国に出るほど、、無理矢理きたら負ける、、と思いながら早く押し入れ修理終われと願いました。それから一週間、私の人生で一番怖い夜が続いて、友達は自分のアパートに戻りました。

それからも彼とは普通に友達だったんですが、半年程経つと彼女ができました。俺は??と思い、二人きりの時に男が好きなんじゃねーの?と聞いてみると、はっ??と本当にビックリした顔をしていて、あの一週間の夜のこと、本当の気持ちを聞いてみたくて話をすると、まったく覚えていない何?何?みたいな感じで、お前何言ってるのwwみたいな感じで本当に覚えていない感じでした。

今思うと、あの押し入れの何かしらの念が友達に入って、夜になると出て来ていたのかな、、と思っています。

Concrete
コメント怖い
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