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短編2
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呟怖その二

第1話『トンネル』

深夜の帰り道、トンネル中腹に差し掛かった時、立ち止まった瞬間、カツン。足音が一つ多い。誰かいる。思わず後ろを振り返るが、誰もいない。周囲を見回すがやはりいない。気を取り直し歩き出す、が直ぐに立ち止まる。またカツン。誰だ!?見回すが誰もいない。あと見ていない所は……

上?

第2話『形見の箪笥』

亡き祖母の形見の箪笥。これを見ていると、優しかった祖母の顔を思い出す。

私、もう無理かも、おばあちゃん…。

ふいに涙がこぼれた。

その時だった。頭を誰かに撫でられた感触がした。直ぐに顔を上げる。誰もいない。

ただ、箪笥上段の引き出しが、なぜか勝手に開いていた。

第3話『猿』

動物園、檻の中に1匹だけ気持ちの悪い猿がいた。爛々とした瞳で、こちらをじっと見てくる。

気持ち悪い。

そう吐き捨てた瞬間だった。

目眩がした。視界が一瞬フェードアウトし、直ぐに目に光が戻る。あれ?目に飛び込んできた光景に、私は愕然とした。

檻の外に、不気味に笑う私がいた。

第4話『気配』

気配がする。いるはずのない誰かの気配。車を運転していた俺は妙な寒気に襲われ、次の瞬間、誰も居ないはずの道路でハンドルを切っていた。

見えない何かがそこにいた、そんな気がした。気を取り直し運転を再開した時だった。後部座席から、

気付いてくれる人、待ってたよ…ボソリと声が聞こえた

第5話『公園の水辺』

散歩の途中、しゃがんで水辺を覗いている男がいた。何かあるのかと尋ねると男はこっちを見ずに手で払ってきた。

次の日同じ場所を通りかかったので気になり覗き込んでみた。

一瞬水の中に老婆の顔が見え驚いていると、後ろから声を掛けられた。

そこ危ないよ、昨日もそこで人が亡くなってるから。

第6話『生霊?』

元彼が私の生霊に悩まされているという風の噂を聞いた。毎晩現れ睨みつけて来るという。

確かに私は浮気された挙句に捨てられた。でも今は結婚して幸せな家庭を築いているし彼に未練はない。ならなぜ?

双子の姉に相談してみるか。最近連絡取れないから母も心配してたし、今から行ってみよう。

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何て言うか延々と読んでいられます。しかもとても気軽に読める。もっと読ませて下さい(笑)

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