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私の友人のA 君から聞いた話です。
彼の友人のB君は
夜な夜な自分の身に起こる不可解な現象に悩まされていました。
B君いわく「昨日もだよー。夜寝てたら
少しめくれ上がってたTシャツが急にグッと引っ張られてさー。
それも明らかに人の力で引っ張ってるとしか思えないんだよな。
今日は塩買って帰るわー。」
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B君は都内某所のアパートで一人暮らしをしており、
毎朝、大学の1限の時間に
笑い話を交えながらこのような話をA君に話してくれていたそうです。
また別の日には「昨日はな、もうTシャツをズボンにインして寝てたんだよ。
そしたらな、急に背中を手で撫でられてな、そこで俺全部わかっちゃったんだ。
これって…俺のかーちゃんだろ。」
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彼は高校生の時に自分の母親を無くしていました。
毎晩起こるこれらの現象は死んだ母が自分に会いに来てるのだと言うのです。
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「かーちゃんが会いに来てくれてるなら怖くもないし
俺も死んだかーちゃんと出来れば話がしたいなあ。」
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そんなある日、B君はいつまでたっても大学の講義に来る気配がありません。
この講義はB君がすでに落としかけている講義でB君が休むはずがありません。
不審に思ったA君が授業終わりにB君のアパートを訪れました。
B君の部屋のインターホンを何度押しても出てくる気配はありません。
そこでA君は玄関のドアを
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ドンッドンッと叩きながら「おい、B!大丈夫か!」と彼の名を呼びます。
何事かと駆けつけたアパートの大家に事情を話し、マスターキーで部屋の中に入れてもらいました。
部屋に入った瞬間、異臭が鼻を突き、次の瞬間二人は青ざめました。
ベッドの上には糞尿を垂れ流したまま青くなっているB君。
首には絶命する瞬間に必死で抵抗したのか無数の引っかき傷がありました。
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明らかに他殺なのに死因は自殺と判断されました。
その理由は何度現場検証を行っても証拠が出てこないのと
机にあった一枚の紙だったそうです。
そこにはこう書かれてました「かーちゃん。会いたい。」
結局これが遺書であると判断され、自殺と見なされました。
しかし
A君だけが全てを悟りました。
B君は自殺などは決してしていません。
B君が死んだ母親に手紙を書いたことによって
母親の抑えていた気持ちが爆発し、
B君に会いたいがために彼を自分の世界に連れていってしまったのです。
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「たとえそれが死んだ家族、恋人であったとしても絶対に返事をするな。」
それ以降A君は周りによくこう言います。
作者ぐっだ
初投稿です。
オリジナルなので何かしらの論理矛盾などがないことを祈ります。
気になるところがあればどうかご指摘してくださいませ。