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短編2
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名前を呼ぶ声

これは私が高校生の頃の話です。

その日私は学校が終わり、電車に乗っていました。

友達数人と乗るのですが、私の降りる駅は終点、

友達達はそこに行くまでに全員降りてしまうので

友達がいなくなった後は

イヤホンをさして音楽を聴く。

これが私の下校スタイルでした。

その日も同じように友達が降りた後

イヤホンをして音楽を流し、

しばらくして駅に到着しました。

終点、更には学生が多く使う電車なので人が多く

私はいつも最後まで待ってから降ります。

さて、そろそろ降りよう。とホームに出て

少し歩いたところで

「○○(私の名前)!!!」

ハッキリと私の名前を呼ばれました。

しかもその声は弟の声だったのです。

迎えに来たのか?と思いキョロキョロしますが

周りはガヤガヤしてますし、

線路を挟んだ向こうから大声を出そうものなら

周りのほかの学生も気づくでしょう。

でも、弟はいません。周りの学生もスマホをいじったり、友達と話したり、黙々と階段を上がったり…

誰一人として、大きな声したねーみたいな会話はしてませんでした。

おかしいなぁ…と思うと同時に

ふ、とおかしい事に気づいたんです。

イヤホンをしてる時私は周りの声が聞こえないくらいの音量で聞きます。

それにカナル型イヤホンなのでまず聞こえないはずなんです。

なのに呼ばれたその声は

まるですぐ側で呼んでいるかのように

ハッキリと鮮明に聞こえたんです。

振り返ってみましたが

その日は後ろに人は1人もいませんでした。

あの日のあの声…

あれは一体なんだったのでしょうか。

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スッキリしたいい作品ですね!

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