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私の住んでた家の話~蜘蛛~

短編2
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私の住んでた家の話~蜘蛛~

これは私の住んでいた家の話です。

私が小学校4年生の時、アパートから一軒家に住むことになりました。

私は一軒家で自分の部屋が持てること、広い家に住めることが嬉しくて

引越し先の家で荷解きも程々に家を探検して回りました。

ちょうど近所の人がやって来て、

その子供と仲良くなり一緒に探検してました。

その家に3箇所、なんだか気持ち悪く感じる箇所があったんです。

居間の押し入れ(後で別に投稿します)

お母さん達の寝室にある物置部屋

そして、階段

なにが?と言われるとなんとも説明できませんが…

とにかく気持ち悪かったんです。

物置部屋に関しては後々物を詰め込んでからも

なぜだかそこだけはひんやりと気持ち悪く、

常に嫌な感じがする場所でした。

探検もそこだけはあまり触れずに

おやつだよーの声に誘われ、1階のお母さん達のとこへ。

その後また探検に行こう!という時に

2階から人の気配を感じました。

なんとなく上に誰かいる…?といった感じです。

友達と一緒にそろりそろりと階段を上がります。

お母さんの寝室まで来ましたが…

上には…誰もいませんでした。

でも誰かいるような気がしたのはたしかです。

と、その時

「ねぇ?それ何??」

と友達が私の腕を指さします。

二の腕のあたりを見てみると

そこには500円玉位のカラフルな蜘蛛が1匹腕にくっついていたんです。

大慌てで払い落とし階段まで逃げて

2人でじっとその蜘蛛を見てましたが動きません

気持ち悪くなってきて、2人で顔を合わせました。

あの有名なアニメ映画の如く

叫びながら階段を駆け下りました。

お母さん達に蜘蛛の事を伝えますが

こんなに暑いとはいえど、カラフルでそんな大きい蜘蛛がいる訳はないと笑われました。

笑ってるお母さん達を押しながら階段を上がり

ほら!いたでしょ!と言いますが…

もうそこには蜘蛛はいません。

どこを探しても見つかりません。

あんなに大きいのに、まだ荷物もないから隠れるところもないのに…と

恐怖を覚えました。

その時何故か物置部屋があいていたんです。

あんなに気持ち悪くて絶対にあけなかったのに。

あの蜘蛛はなんだったのでしょう。

そして物置部屋はなぜあいていたのでしょう。

あの家の話はまだまだ続きます。

でも、あの蜘蛛は二度と見ることはありませんでした。

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