ヨーロッパの怖い話
ある小さな山村の教会に、木彫りのマリア像があり、毎朝一人の少年が祈りを捧げていた
ある日、いつものように少年が祈っていると、マリア像が
「お腹が空いた」
と語りかけてきた
お告げだと思った少年は、すぐに食べ物も持ってきて、マリア像にお供えした
すると、マリア像は少年の見ている前で、ガツガツとお供えを食べてしまった
それからも少年は食べ物をお供えし続けた
マリア像はどんどんと肥え太っていった
それを見た村人は、
「マリア様が懐妊なされた」
と、騒ぎだした
半年程たったある日、マリア像は少年に
「お前はよい子だから、天国に連れて行ってあげよう」
と告げた
少年は喜び、マリア像に抱き付いた
すると、途端にマリア像が倒れ込み、少年は下敷きになって死んでしまった
流石におかしいと思った教会の神父は、思い切って斧でマリア像を切りつけた
するとマリア像は、獣のような絶叫をあげ、凄まじい異臭のする血を撒き散らしながら転げ回り、やがて動かなくなった
その後、マリア像の腹部を割り開いてみると、明らかに人とも獣とも違う、異様な臓物が出てきたという
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話