短編1
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呪いのベッド

我が家には代々受け継がれる、重厚感のある木製のベッドがある。

僕の家系で男に生まれたものは60歳になると不眠を患うようだが、何故かその木製のベッドの上では眠りにつけるらしい。

しかしそのベッドは呪われており、ベッドで寝てしまうと翌日寝た本人と、身内の一人が悲惨な死を迎えてしまうのだ。

だが不眠を患ってしまうと徐々に判断力が失われ、無意識のうちに呪われたベッドで寝てしまうらしい。

先日60歳になった祖父は自殺した。

僕は何故おじいちゃんは60歳にもなって自殺したのだろうかと不思議に思っていたが、葬式でこの話を聞いた僕はおじいちゃんは家族を守るために死んだのだと理解した。

おそらくおじいちゃんも僕と同じくらいの歳に、おじいちゃんのおじいちゃんが死んだ時我が一族の呪いを理解したのだろう。

しかし僕のおじいちゃんは自殺したのに幸せそうな顔で死んでいたそうだ。

僕にはそのわけがわかる。

おじいちゃんは僕と同じ歳の頃、60歳まで悔いのないように生き、家族を守って死のうと決心したからだ。

今度は僕の番。

少し怖いけど、僕の人生を精一杯生き抜くぞ。

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@かがり いずみ

見てくださりありがとうございます!
こういったサイトを利用したことはありませんでしたが、面白い夢でしたのでシェアできて良かったです!

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