中編3
  • 表示切替
  • 使い方

神社にある石

文章が読みにくかったりすると思いますが、ご了承下さい。

これは実際にあった話です。

僕の住んでいる場所はとても小さな場所で近所の人とはほとんど顔見知りなぐらい小さな場所です。

そんな場所の昔の話。

A男という男がいたんですが、ある日いつものように仕事仲間とお酒を飲んでたみたいなんです。

それで、流れで誰が1番度胸があるのかって話になり各々の武勇伝を語りあいました。

そしてA男が急に『俺が1番だ!』と言い始めたそうです。

それで何を思ったのか飲んでいる場所から徒歩15分ぐらいにある神社に行き、そこにまつられている石をとってきてやる!と言ったそうです。

一緒に飲んでいる仲間は『お前それはさすがにやめとけって。祟られても知らないぞ』と止めたんですが、それに耳をかたむけず一人神社に向かいました。

仲間はすぐ怖くなって帰ってくるだろと思い、A男を追い掛けずほっといたそうです。

一時間ぐらいしたら、石を抱えたA男が戻ってきました。

それにはさすがにビックリして、仲間は返してこいと怒鳴ったらしいんです。

ですがA男は『あぁ、うん』等と適当に流したみたいです。

その日仲間は気分が悪くなり、お開きになったそうです。

次の日仕事も終わり仲間の一人(以下B男)が、A男のところに行き石を返したか見にいきました。

そこには石をぼーっと見つめたA男がいて気味が悪くなり、一緒に返しに行こうと提案したそうです。

するといきなりA男が立ち上がり、靴もはかずに外に走っていきました。

B男もあとを追うため、近くにあった原付きに乗りすぐにA男のあとを追いました。

軽く40キロは出てる原付きでもA男に追い付く事ができず、B男はさらにスピードをあげました。

するとA男が急に立ち止まりその場にうずくまりました。

B男もすぐに傍にかけより『どうした!大丈夫か!』と声をかけても無反応。

ただ事ぢゃないと思ったB男は、前日一緒に飲んだ仲間達を呼びに行きました。

すぐにみんなでその場に向かい、A男の傍に行き声をかけたりしました。

B男はユタ(沖縄の霊媒師みたいなものです)に連絡をし周りを見ると、先程は焦っていて気づかなかったがA男がうずくまっている場所は、A男が石をとった神社の前でした。

B男はパニックになりかけ、それを仲間に伝えると仲間も半狂乱。

とりあえずA男を連れ戻そうとみんなで持ち上げようとしても、かなり重くびくともしなく

ユタが来るまでみんなで待とうという事になり、ユタが来るのを待ちました。

10分ほどでユタが来て、事の発端を説明した。

それを聞いたユタは怒り『その石はどこにある!』と聞き持ってくるようにB男に命令しました。

そしてすぐにB男は石を持ってきてユタに渡すと、ユタはそれを抱えて神社に持って行きました。

しばらくしてユタが戻ってきて『もう大丈夫。ただ、A男は駄目だ』と言い残し帰っていきました。

あれほど力を込めても動かなかったA男が立ち、ブツブツ言って歩いて帰っていったそうです。

B男もその日は帰って寝ました。

次の朝仲間がB男の家に来て、A男が亡くなったと知らせました。

それからその仲間達もB男も仕事を辞め、地元を離れていきました。

話はこれで終わりですが、神社の石をとった事があるのはA男だけぢゃないんです。

とった人達は何に魅入られたんでしょうか。

今でもその神社はあります。

長文にお付き合い頂きありがとうございました。

また機会があれば地元のネタを投稿します。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ