もう何年も前になるが、
当時サバイバルゲーマーだった俺達は、その日もゲームを行なっていた。
普段から夜間メインだった事もあり、その日もナイトゲームだった。
ゲームが進み、その時フィールド内で生き残っていたのは自分を含めた自軍2名・敵軍1名の計3名で雪も降ってきた。
敵までの距離約50m、相手が動くのを待っていた。
隣りの味方と話をしつつ前方を見ると、人影が見えた。
当然敵と判断して射撃開始。敵側からも射撃音が聞こえた。
しかし、当の人影は動かない。おかしいと思いながら見ていると、
ゆっくりと移動しながら林の中に消えていった。
その直後、敵の奴が俺達の正面に出て来た。
不思議に思い俺達も出て行ったら敵の奴が一言
「ここにいたのお前等じゃないの?」
敵に向って俺達
「お前じゃなかったの?」
双方
「じゃあ、ここにいたの誰だよ?」
雪が積もり初めていた。
雪の積もった地面を見ると自分達のブーツの足跡しかなかった。
以来、サバイバルゲームはやっていない。
神奈川県某所での出来事。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話