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中編3
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読谷で…

今、石垣の話を読んでてさ、俺が昔に沖縄に住んでた頃の変な体験がフラッシュバックして、少しパニクった。

寝る前に、『なんか面白いネタないかな?』なんて検索かけたの後悔してるよマジで。

もう今日は寝る気しないし、ここにカキコミするよ…

当時、俺は25歳である会社の沖縄支店に配属になった、東京下町育ちで県外で暮らすなんて考えた事も無かった三流大学卒の新人が南の島に行けるってだけで、俺はラッキーって思ってた。

住む部屋決めて、仕事もスムーズに進んで、飲みに行けばナイチャ−の東京者ってこともあって、

お姉ちゃんやドライバ−の子達とも仲良くなって面白くやってた…半年位はね…

ゴールデンウィーク明けに沖縄に赴任したからあいつに会ったのは10月も半ば位だったはず。

俺はバイクが好きで当時、沖縄にそれまで乗り続けてたホンダの2ストレプリカを転勤に伴って

島に持ち込んでた。

で、昼間の仕事中にイイ道無いか捜してたんだよ。そしたらさ俺が住んでた浦添市からすぐのところにあったのよ、夜にガラガラの道飛ばせばマジ20分位の峠道。山ってよりは丘を登り下りするような道。登りきると駐車場みたいな空き地に

公民館みたいな建物があったよ。もちろん夜中だから人なんていない。

やっぱり当時走り屋って呼ばれてた連中が集まった。みんな車で、単車は俺以外、族車だったっけ。

でそこに毎夜通うようになって二週間位たった頃だった。その夜俺は少し酒飲んでから走りにいって丘の上に着いてから当時知り合った奴らと馬鹿話してろくに攻めずに帰ろうとしてたんだ…

で帰る前にションベンしようと思って駐車場のすみに行ってさそしたら10メーター位上手く奥まった場所があったからそこで用を足そうとして進んでったのよ。

芦みたいな植物に囲まれてて駐車場側からは全然見えないし、こらイイやって用足そうとして近づいた場所にあいつはうずくまってた。

ボロボロの中国の人民服みたいな上着に、チノパンを膝下で切ったようなズボンに裸足。なによりビビッたのは、そいつ頭が無い。

俺はションベンするつもりで若干のけ反り気味で立ってたから、あいつを見下ろすカンジで見たんだよ。うずくまってる奴が仁王立ちの俺の1メーター無いところにいた。多分頭は鼻のあたりまで残ってるようなカンジ。でも頭頂部にあたる部分のほとんどが削り取られたょうになってた。

俺は用足そうとした、その姿勢のままゆっくり後ずさりして『やっべぇ〜逃げなきゃ!』と思った。音たてないようにソロソロとね。

5メーター位離れたところでチャック上げて反転して仲間のところにダッシュで帰った。

慌てて戻った俺に仲間のTが『なんしたか?やーは?』と気付いたんで俺は『頭半分ない人があっちで座り込んでる〜!』とTに向かって叫んだ。

そしたら座り込んでたほかの仲間がみんな立ち上がって『騒ぎ過ぎだったかな〜今日は帰ろう。』って車に乗り込みだす。俺もバイクに近づいてメット被ろうとしてたらさっきのTが『下のローソンで待ってて。』って耳打ちした。

車の連中は細い駐車場の出口で渋滞状態で結局コンビニに先に着いたのは単車の俺とJ。Jは『やーは、何見たか〜?』

とスタンド掛けながら俺にタバコを勧めてきた。

俺はJの振り出したハイライトをくわえながら『幽霊をマジで見たかも…』と俺が見た一部始終を話した。

話しを聞いて黙りこくるJ。と、『Tに見てもらったほうがいいなぁ〜まあ、待ってよ〜。』言葉を返したきり、しきりにタバコを吸い付けている。

すまん続かせてくれ。

怖い話投稿:ホラーテラー シルバースターさん  

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