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短編2
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小さい時の話

初めて投稿します。長文・駄文で申し訳ありませんが、読んでいただけると幸いです。

私は現在22歳の大学生で、2つ歳下の妹がいます。

両親は共働きで帰りが遅く、幼少の頃から妹と2人で留守番をすることが多かったのですが、よく2人で「ごっこ遊び」をしていました。

その遊びをする時はなぜか必ず妹が「ゆきちゃん」私が「さゆりちゃん」というお姉さんになりきることがお決まりの設定だったのですが、もう1人空想の女の子がとり、その子のことを2人で「すいこちゃん」と呼んでいました。

すいこちゃんを含めた3人で遊ぶごっこ遊びのことを「すいこちゃんごっこ」と呼んでおり、私が小学校高学年になるころまで2人の定番の遊びでした。

私と妹は先述した通りお姉さんの役をやることが多かったのですが、すいこちゃんにはお母さん役や少し意地悪な先輩役など私達がやりたがらない脇役をやってもらっていたことをよく覚えています。

最近になってその当時の思い出を2人で話していたのですが「そういえばなんですいこちゃんなんだろ。変な名前だよね?」と妹が言い出しました。

確かに私はさゆりちゃん、妹がゆきちゃんというよくいる女の子の名前なのに1人だけすいこちゃんというのは、私も不思議に感じました。姉妹の周りにもそのような名前の人はいません。

結局その時は「不思議だね〜」となったまま終わってしまいました。

先日家で近所の友人を含めた食事会があり、私達の父親が酔った勢いで「1番最初に産まれた子は金がなくて堕したんだ〜」と笑いながら話しているのを偶然妹が聞いてしまうが場面がありました。

父親が酔っていたため100%とは言い切れませんが妹も私も大分ショックというか…複雑な気持ちでした。

その後で気づいたのですが水子の水を音読みで読むと「すいこ」と読めますよね?もしかしたら小さいときに一緒に遊んでいたすいこちゃんは、産まれてくることができなかった私達のお姉さんだったのかな〜と。本当にそうなら、複雑ですが少し嬉しい気もします。嫌な役ばっかりやらせてしまって、すいこちゃんには申し訳ないのですが3人で遊んだことは私の大切な思い出です。

妹にそのことを伝えたところ、とても驚いていました。偶然かもしれませんが自分の中では不思議な体験でした。

長文・駄文失礼いたしました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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優しい話ですね。お姉さんも妹たちと遊びたかったのでしょう。今も近くで見守ってくれているのでは?

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