○○小学校 ○○年度卒業生 同窓会
『ここかぁ・・。』
戸は開いている。
中からはワイワイと騒いでいる声が聞こえる。
みんなと会うのは何年ぶりだろう。
少し緊張する。
みんな気づいてくれるだろうか
。
思い切って入ってみた。
そこには、懐かしい顔が広がっていた。
クラスのマドンナ、Bちゃん。いたずら者のC。
俺の初恋の相手、Dちゃん。
そして、俺の親友のE。
みんな変わっていない。
ひとつ空いている席に座る。
グラスにビールがついである。俺は一気に飲みほした。
俺はEの肩に手をおいて、
『久しぶり。』と言った。
「あれ?今、誰か俺の肩に手をおかなかった?」
「誰もおいてないと思うけど。」
「あっ!誰か○○のビール飲んだろ!」
「だからそっちには誰もいないだろ。」
「もしかして、○○が来たんじゃない?」
「あ~。そうかもな~。あいつが死んでもう5年か。」
「まっ、もう一杯飲めよ。○○。たまには会いに来いよな。」
『盆にまた来るよ。じゃあな。』
Eの肩にまた手の感触がやさしく伝わってきた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話