短編1
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石鹸

これは僕が中学生だった時の話です。

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僕の地元では、年に一度だけ町を上げてのフリーマーケットが行われます。子供が好きなおもちゃから、工具までいろんなものが売買されていました。

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ある日、僕が学校に行くと女友達が石鹸をプレゼントしてくれました。理由を聞くと、昨日のフリーマーケットで石鹸が売られていたとの事。しかも、5個で100円。思わず衝動買いしてしまったので、そのうちの一個をプレゼントしてくれたのだ。

早速、家に帰って使ってみました。非常に泡立ちも良くて、香りもとても良く、これが一個あたり20円とは思えないほどでした。

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それから3日たった日のこと。通学の為、駅のホームで電車を待っていたら誰かに背中を強く押され、危うく電車に引かれそうになりました。「誰だ!」と思い、後ろを振り返ってみても誰もいませんでした。しかし、気のせいだとは到底思えなかったので、石鹸をプレゼントしてくれた女友達にこの事を話すと、その女友達も似たような事が朝起きたのだという。しかも、最近怪我をする事が増えているのだという。

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もしかしてと思い、僕は家に帰ってプレゼントされた石鹸を割ってみました。

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石鹸の中には、女性の指が埋め込まれていました。

Concrete
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