短編2
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とある宿泊施設にて

今から6年前、友人4人でスノボに行くことになりました。

当初は日帰りの予定でしたが、1泊したいという友人の案で急遽宿を探すこととなりました。

12月の連休ということもあり、空きは見つからないだろうと思いながら宿を探していましたが

なんと1件のみ見つかりました。

おそらくキャンセルで空いたのだろうと思いながら予約が埋まる前に即決で予約を入れ

友人達に宿が見つかった旨を伝え、1泊するということになりました。

そして当日の夕方。

滑り終わって宿に着き、部屋に荷物を置いてまず夕食をいただく事になりました。

席に着いたところで4人とも不思議に思いました。

4人で来ているのに皿・お箸が5人分用意されていたのです。

従業員の方に「皿一つ多いっすよ」と友人Aが言いましたが「あ~大丈夫です」と意味不明な

返答をされ、「大丈夫って何・・・?」と疑問に思いながらも食事を進めました。

食事が終わり、4人でお風呂に行きました。

お風呂から上がり「さっきの皿多いのなんやろな」「意味わからんでな~」と微妙な空気で

しゃべりながら部屋に戻り、扉を開けたところで4人とも凍り付いてしましました。

部屋には布団が敷かれていたのですが、またしても5人分でした。

これはさすがに悪ふざけが過ぎるということで私と友人Aで従業員に抗議しに行きました。

「布団一つ多いんやけど」と言うと従業員の方が「大丈夫です。気にしないでください。」と

またしても意味不明な返答をするので「いい加減にしてくれ。気味悪すぎる。」と怒ると

従業員の方が「分からないなら気にしないほうがいい。」と真顔で言ってきました。

その瞬間トリハダが全身に広がったのを今でも覚えています。

これ以上突っ込んで聞いたらヤバイと思い、急いで部屋に引き返しました。

友人Aは「キー貸してくれ。車で寝る」と言い出し「アホか凍死するわ。」と全員で止め

朝まで皆でお酒を飲んで駄弁ろうことになりましたが、結局全員寝てしまいました。

ここまで引っ張りましたが、その後何も起こりませんでした。

朝起きて怪現象が起きてるとか、誰かが起きて何かを見たとかは一切なかったです。

ですが、今でもあの時のことを思い出して気になって眠れません。

従業員の悪ふざけだったのか。私たちに見えない5人目がそこに居たのか。

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@五右衛門様
そーですよね!
寛ぎに行ったのにめちゃくちゃ疲れました(精神的に)
従業員さんの何とも言えない圧(?)にやられてしまいました汗
もしいたずらなら私を最後にしてほしいですね。

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@りこ-2様
言われてみれば片付けてたらどうなってたんでしょう。
全員テンパってて触れなかったです笑
押し入れに戻してたら押し入れから物音とかしてたんでしょうか・・・

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@ふたば様
あれから危機一髪の事故から逃れたりしたので座敷童さんだと個人的に信じてます汗
宿泊費は通常通り!今思えば負けてもらえばよかったですね。笑
ちなみにフロントでの支払いの際も分からないなら~って言った従業員でした。
何なのか突っ込んで聞いとけばと全員が言ってます。

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