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短編2
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夜泣き石

これは、実話です。

福〇県のk町にあるお寺の近くに夜泣き石と言うデカイ石があります。

この石の名前の由来は、深夜になると、女の人の泣き声が聞こえると言うのです。

なぜ、聞こえるのかと、お坊さんに聞いたところ、約60年前、Aさんと言う人とそのオカンと妹がいました。

そのAさんには、片思いの人がいました。

だけど、その男の人は女の子にモテモテで、「私なんて、どうせ…」と諦めていたそうです。

でも、Aさんはがんばって話かけてみると、すぐに気があい、その男もAさんのことが好きになったそうです。

そこから、二人も会う回数が増えていきました。

しかし、時が流れるにつれて、戦争が激しくなり、男の人も戦争に行ってしまいました。そして、戦争が終わり奇跡的に男の人は、生きていました。そして、また、楽しい日々をおくっていました。しかし、突然男はAさんの家に来なくなりました。

Aさんは、心配になりましたが、どうすることもできず、ずっと、家で彼を待っていました。

すると、男は現れました。Aさんは、あまりのうれしさに、涙を浮べ、抱きつこうとしましたが、男はAさんをはらいのけ、一言・・・

「俺、他に好きな子ができたから、その子と結婚するから、じゃあな」これを、聞いたAさんは、茫然とし、泣き叫びながら、外へ勢いよく走っていったそうです。それを、見た妹やオカンが追いかけ、やっとの思いで、捕まえても、Aさんは、狂ったように泣き叫び続けました。

Aさんは、家には、戻らずに、近くのお堂で泣く日々を過ごしたそうです。

そして、不幸はやってきました。

それは、大雨の日でした

。いつものように、Aさんが泣いていた時に、大岩がお堂の上に落ちてきたのです。

土砂崩れで、大岩が、Aさんのいる、お堂の上に乗ってきたのです。

その凄い音を聞いて、村の人達は、集まってきました。もちろん・・・

Aさんのオカンや妹も、なす言葉が無かったようです。

お堂がペチャンコになり、Aさんも亡くなったそうです。

この日から、夜泣き石から、女の声が聞こえて来ると言われていました。

話終えたお坊さんは、かなり、泣いていました。

これでもかと、言うぐらいに

もう一人のお坊さんに、僕たちは、「あのお坊さんめっちゃ、涙もろいねぇ」って、言ったら、 「実は、おの、お坊さん・・・

Aさんの妹さんなんだよ・・・」

長い文章を読んでいただきありがとうございました。  

怖い話投稿:ホラーテラー 蹴球野郎さん

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