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短編2
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心霊写真が怖くない

私は某大学に通う一年生です。

今年入学して、大学にもやっと慣れた感じなんですが、文系の私には理系の人の話す内容についていけません。

学食でサークルのみんなと食事をしていたときのことです。友達の一人が、旅行先で撮れた心霊写真(に見える写真)を見せてくれました。

その友達の右肩の上あたりに赤い女の人の顔みたいなのが写っていました。

生で心霊写真を見たのは初めてだったので、私にはかなり怖かったのですが、そのときの話です。

化学科の先輩がこんなことを言っていました。

「これは100%屈折でしょ。まずこの写真撮ったのってデジカメ?使い捨てなの?使い捨てだったらフィルムの劣化も考えられるし。

光は電磁波だって聞いたことあるでしょ?

直行する電場と磁場のポテンシャルの移動ってやつ。

とすると色が赤ってことは化学的にはエネルギーは低いと言っていいんじゃないかな。

ってか人間の目で見える可視領域の光がフィルムに集光されてんのに、何が怖いかわかんない。

あ、でも二光子過程でこれが写ったんだとしたら学会ものだよ。

そのときの波長は1400nmぐらいで、100歩譲ってその光がそこに存在したとしても、光子密度は確実に足りないだろうからね。

二光子はレーザーぐらいでしか起こんないからね~

レーザーって言っもcwレーザーじゃ無理だし、パルスレーザーでもこの波長を出せる結晶も色素分子も無いんじゃないかな?

・・・・・

こんな感じです。あとは覚えていません。まったく理解はできませんが、とにかく科学的(化学的?)には怖くないそうです。

あ、あとその人がこんなこと言っていたんですが、皆さんどう思いますか?

「カメラって冷蔵庫や電子レンジと同じ類の文明の利器だよ。

写真っていうとても科学的で近代的な機械に、科学で証明できない現象が写りこむなんて、逆にロマンがないと思う。」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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