短編2
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「ご自由にどうぞ。」

多分見たことある方もいると思います。少しアレンジしました。ここのサイトにあったらごめんなさい。

それはただの悪戯のつもりだった。

某テレビ番組に投稿しようと思って作ることにした。

その辺のホームセンターで木の板やロープを買って来た。

木の板には、

「ご自由にお使い下さい」

ロープは片方をわっかにする。これで準備完了。

あとは場所だけだ。

車で2時間ほどの森に置くことにした。

数分歩いてみたら調度いい木が見つかった。

作った木の看板をつけ、ロープをくくりつける。

完成だ。

しかし、違和感がある。

看板やロープが綺麗すぎる。

しばらくおいておこう。

誰かが使ってしまうかもしれないが、なぜかそのときは大丈夫だろうという考えのほうが強かった。

一ヶ月後

仕事が忙しすぎてうっかり忘れていた。

森に行ってみると台風のせいか風景ががらんと変わっている。探すのに時間がかかった。

やっと見つけ出したが、テレビに投稿などできる状態ではなかった。

人がぶら下がっている。

風のせいかゆらゆら揺れながら。

髪が長い。

女性だろうか。

呆然としていると女性の顔がガバッと起き上がった。

目玉が飛び出るくらい目を見開いてこちらを見ている。

怖くなって逃げ出した。

家に帰って、落ち着いて考えてみた。

警察に通報しようか。

でも、通報したら自分も捕まるのでは、という思いのほうが強かった。

あれから数年。

新聞やテレビをチェックしてみてはいるがそれらしきものは見当たらない。

あの人はまだあのままぶら下がっているのだろうか・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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