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中編6
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幽霊ホテルでの出来事

今日は僕達が体験した事について話したいと思います。

誤字、脱字、乱文ご了承くださいm(_ _)m

まだ僕達が中学3年生の時の話です。

僕には小学校から仲が良いみつるとたけしという友達がいました。

僕達は高校受験も終わり、ダラダラと過ごしていました。

特にする事もなく、毎日誰かの家に集まっては、ゲームしたり、漫画を読んだりそんな毎日の繰り返しでした。

そんな時にみつるの兄貴が免許をとったというのでみんなでドライブに行こうという事になりました。

みんなそんなにお金を持っていなかったので、そこらへんに車を止めて、コンビニで買ったお菓子を食べながら話していました。

無駄話をしている中で、隣の県にある幽霊ホテルという心霊スポットの話になりました。

みつるの兄貴の友達が行った事があるらしく、楽しかったという話を聞いて、中学最後の思い出作りに行ってみようという事になりました。

時間もまだ8時を回っていなく、みんな大丈夫だろうと軽い気持ちでした。

車を走らせて30分程で、目的の場所に着きました。

話に聞いていたとおり、見た目は凄くボロボロ。

所々崩れ落ちていて、いかにもという感じでした。

そのホテルにはいろんな噂がたっていて、土地の所有者がホームレス化して住み着いているとか、北朝鮮のマフィアの基地だとか、自殺スポットだとか…。

ホテルの回りには、僕達の背よりも遥かに高いフェンスで囲ってありました。

みつるの兄貴が、ホテルの裏手に出る道を教えてくれ、僕達3人はワクワクしながら教えられた道を歩いていきました。

みつるの兄貴から、ホテルの中の写メを撮ってきてと言われ、みつるがケータイを預かっていたので、ケータイの明かりを頼りに5分ほど歩いていくと、ホテルの裏手に着きました。

裏側も表と同様で、ボロボロでした。

しばらくホテルの回りをグルグル歩いていると、たけしが業務用通路?みたいな所の入り口から中に入れそうだと言ったので、僕達は迷わず中に入っていきました。

入ってみると、中はぐちゃぐちゃで、ホコリっぽくて、僕はくしゃみが止まりませんでした。

噂通り、中は人が居たような形跡があり、カップラーメンのゴミやらコンビニ弁当のゴミが散乱していました。

だんだん中に入っていくにつれ、ケータイで照らされる範囲しか見えなかったので、怖くなってきました。

そしてホテルのロビーらしき所に着き、辺りを調べて見ると、壁にはスプレーで落書き、焚き火をした跡、注射器、それと何故かコンドームが落ちてました(^^笑

色んな物が散乱していて、それで遊んでいる内に、恐怖心が薄らいできて、もっと探検しようという事になり、二階へ行ける階段を見つけ、二階へ向かいました。

二階も一階と同様に凄くぐちゃぐちゃになってました。

二階を探検していると、みつるがいきなり写メを撮りだし、僕とたけしはその音にビビり、また恐怖心が湧いてきました。

みつるがもっと幽霊ホテルの証拠みたいな物の、写メを撮りたいと言ったので、僕とたけしは、しぶしぶ探索を続けていると、たけしが変な物を見つけました。

メモ帳みたいな小さな紙切れに、同じ言葉が何枚も走り書きしてあり、廊下?らしき通路に散乱していました。

紙は黄ばんでいて、所々しか読めなかったんですが、

「クル…キタ…イタイ…」

みたいな事が書いてあるのがかろうじて読めました。

みつるがその紙の写メを撮り終えて、もう3人共達成感が湧いてきて、そろそろ引き返そうと話になった時、今までしなかったような物音がしだしました。

ボコッ…ガツッ…

壁を叩くような、床を叩くようなそんな感じの物音でした。

するとみつるがケータイをムービーに切り替えて、撮り始めました。

僕達は恐怖心がピークに達して、急いで来た道を戻り始めました。

一階に続く階段が見えてきた辺りで、今度は物音が前の方から、だんだん近づいてくるのがわかりました。

僕とたけしは、あまりの恐怖心からその時は手をつないでいました(^^)

でもみつるだけは、ワクワクしたような顔で、噂が本当なら、あの音がするやつ撮ったら、みんなに自慢できると言い、少し隠れて様子を見ようと言いました。

僕とたけしは、何度も無理だと言いましたが、みつる1人にするわけにもいかなく、その時には、物音がすぐ近くで鳴っていてどうする事もできなくて、僕達は近くの部屋に隠れて、様子をみていました。

音が近づくにつれ、心臓が飛び出してくるんじゃないかというぐらいにバクバクなって、暑いわけでもないのに凄い量の汗をかいていました。

音が部屋の前辺りまできた時でした。

何か物を壁やら床やらに、叩きつけている音だというのが分かりました。

その音の途切れ途切れに、スピーカーから聞こえるようなくもった音で、人のような人じゃないような、声が聞こえてきました。

何を言ってるかも分からなかったし、恐怖で何が何だか分からなかったです。

手を繋いでいたたけしも、震えているのが分かりました。

でもみつるだけは、その音の正体を撮るために必死になっていました。

僕達の隠れている部屋から、音がだんだん離れて行くのが分かると、僕とたけしはヘタレ込みました。

ただみつるだけはとても悔しがっていました。

僕とたけしは一刻も早く帰りたい気持ちで、みつるを無理やりにでも連れて帰ろうとして、みつるの服を掴んで部屋から出ると、早足で階段に向かいました。

ロビーまで戻ると、助かったと安心してしまってみつるを離してしまったんです。

するとまた音が鳴り始めて、みつるがまたケータイを片手に、ホテルの闇の中に消えていきました。

取り残された僕とたけしは、明かりも無く恐怖と不安で何もできずにいました。

でもみつるが心配で、そこから動くわけにもいかず、5分、10分どれくらいたった時だったでしょうか。

みつるの兄貴が心配して、迎えにきてくれていました。

安心したのもつかの間、すぐみつるが居なくなった事を話しました。

するとみつるは、もう入り口に居ると言われました。

僕とたけしはほっとして、みつるの兄貴とみつるの待っている場所へ急ぎました。

みつるはやけに興奮していました。

僕とたけしを見るなり、撮った!撮った!と騒ぎました。

そんな事より早くホテルから出たかったので、ムービーより早く出ようと言い、みつるの兄貴と一緒に来た道を戻りました。

途中、みつるがどうしてもムービーを見てほしかったらしく、ケータイをしきりに気にしていました。

僕達はムービーを見せてもらいましたが、そこには何も写ってないし、何も聞こえませんでした。

みつるは絶対に何か撮ったと言っていたけど、僕達には何も見えませんでした。

みつるがおかしいなぁという顔でケータイを見ていると、たけしがみつるのおかしいところを見つけてしまったんです…。

みつるの背中の左下辺りに何か刺さっていました…。

みつるはズボンも血でびしょびしょになり、靴下、靴まで血でびしょびしょでした…。

今までなぜ気づかなかったか不思議なくらいでした。

我に返ったみつるは、泣きわめいて本当に大変でした。

車に戻りみつるを病院まで運ぶ間、車の中はカオスでした(^^)

病院について、みつるを看てもらった結果、なぜかみつるにはナイフが刺さっていたそうです…。

幸いにその後全く影響はなかったらのですが、車の中でみつるがしきりにに言っていました。

「クル…キタ…イタイ…」

もうそのホテルは取り壊されて、何だったか確かめる方法はないのですが…

そのホテルは西日本の海沿いの道にあったところで、知ってる方もいらっしゃるかもしれません。

その当時僕達は、これが原因でPTAや警察など色んな問題になったので中学最後の良い思い出になりました(^^)笑

ここまで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

怖い話投稿:ホラーテラー たろうさん  

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