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私が高校2年生のときの修学旅行で起こった恐ろしい話をします。
私のクラスにはショウちゃんといういつもニコニコしているけど友達はおらず
勉強ばかりしている子がいました。
私たちの学校は沖縄へ修学旅行へ行きました。
1日目は団体行動
2日目に班ごとで行動する工程で事件は1日目に起こりました。
私たちはバスで恩納村にある万座毛という観光スポットへ行きました。
万座毛について紹介すると
「沖縄の観光名所でもあるが、実は自殺の多い場所としても有名。
今でも自殺者が絶えないとか…
戦時中に一般市民が、米兵からの攻撃から逃れるために集団で自決を図ったともいわれている。
さらに深夜になると、軍隊の行列が迫ってくるといわれている。
噂によると万座毛の岬へ行くと、不思議と飛び降りたくなるとか・・・」とここまでが抜粋です。
要するにすごい崖を観光しました。
ここでは先生引率の元、柵で仕切られたコースを回り始めました。
修学旅行でみんな浮かれ携帯やカメラで写真を撮り始めます。
すると、クラス単位で回っていたので後ろのクラスがつっかえてきました。
そこで先生が少し怒り始めて
「2周目回っていいから写真はやめて1周目はスムーズに回ろう」
と生徒達に促しました。
生徒達は歩きながらも写真を撮ったりしながら先生の言うことを聞き流れはスムーズになりました。
回り終えるとバス乗り場の近くにはとても小さなお土産屋がありました。
みんなそこを少し見たあと各々バスへ戻りました。
先生もあとからバスに乗り込んできてクラス委員に人数を数えさせ
人数が揃っていることを確認してバスを出発させました。
高速道路に乗り1時間ほど経ち空も夕暮れ
次の目的地はステーキハウスでみんなウキウキしてたり、ウトウトしてたりしました。
そんな中、生徒の誰かがボソっと言いました。
shake
「ショウちゃん居なくない?」
誰が言ったのかはわかりません。
席順はみんな仲の良い友達同士で変えたりしていたので席順はあてにならず、みんなショウちゃんが近くにいるか確認し合いました。
しかし、ショウちゃんは居ませんでした。
爆睡していた先生も大慌てです。
先生は叫びます。
「みんな携帯持ってるやろ!ショウちゃんに連絡とれ!」
うちの学校は携帯持ち込み禁止で修学旅行のしおりにも携帯持ち込み禁止と書いてあります。
正直なんだこいつと思いました。
携帯を出す者、出すフリをする者も居ましたがみんな心の中である1つのことを理解してました。
shake
「ショウちゃんの連絡先しらんし」
それを口に出す生徒も居ました。
そうです。
ショウちゃんの連絡先を誰も知らなかったのです。
そうこうしているうちに高速道路も降り、やがて目的地であるステーキハウスに着きました。
ステーキハウスではピチピチのお姉さんがコスプレをして接客をしていてステーキもとても美味しかったです。
何より可愛かったです。
このとき、担任の先生は居ませんでした。
なぜならショウちゃんの行方が分かったのです。
目的地につく寸前、先生宛に一報が入りました。
ショウちゃんのお母さんからの電話でした。
ショウちゃんは万座毛のお土産屋で保護されているとのこと。
すぐさま先生は単身で万座毛へ引き返しました。
翌朝、クラスで集まるとそこにはショウちゃんの姿がありました。
みんなはショウちゃんを質問攻めにしました。
そこから分かったことを箇条書きにすると
•ショウちゃんは万座毛で1人だけ2周目を回っていた。(みんな1周目で満足したから2周目は回ってない)
•2周目から帰ってくるともうバスは全台居なくなってた。
•携帯持ってきていなかったのでお土産屋のおばちゃんに電話を借りて家に電話した。
•その日の晩ご飯は先生に買ってもらったコンビニのおにぎり2個。
とのこと。
みんな可哀想と思いながら楽しい修学旅行を満喫しました。
その後何事もなく帰路につき、学校も卒業しました。
そして、先生にはオトガメはなかったのですがそんな先生は昨年脳梗塞で亡くなりました。
多分お酒の飲み過ぎです。
作者海老蔵
友達って大切ですね。