時間帯は、調度12時といった所だろうか
全く眠れなかった俺は布団の中で携帯を触っていた
暫くして、目を閉じてみたが全くといっていいほど眠れない。
俺は一人っ子だし、母子家庭で母ちゃんの実家で暮らしている。
普段いるはずの母ちゃんは職場の人たちと一泊二日の温泉旅行に行っていていま、この家にはいない
普段口煩い婆さんも、股関節の手術をしたばかりで入院中で母ちゃんと同じく家にはいない
残っているのは、ボケた爺さんと俺の二人だけ。
心細くなりながら、天井を見つめる
「はぁーっ、」
溜め息を吐き捨て徐々に重くなる瞼に薄れていく意識。
あ、やっと眠れる……。
と思い、夢の世界に踏み込もうとした途端に
ズシッ
胸の上に何かが乗っている
体も動かない、やばいと思った
「ぅ…んんん…ぅう…」
終いには、自分ではない声まで聞こえてくる始末
目から変な汁が出てきそう
今、誰が俺の上に乗っているのだろうかと
恐怖心が増える一方だ
しかし、好奇心も少し湧いてくるわけで
俺はゆっくりと、瞼を開く。
俺の上に乗っていたのは
ボケた爺さんだった。
「お前かィィィイッ!!!!!」
実の爺様のデコを叩いてしまったが、罪悪感はこれっぽっちもない。不思議だ
俺に怖い思いをさせた当人は用を足すかの用に股がっている
ん…用を足すかの様に?
「ん…ぅ……んん」
ちょ、ジジィ!、力むな!
俺はオマルじゃねぇ!!
プワ~ン
「おえぇぇええっ!!」
異臭までもしてくる
「てめっ!、ジジィィイ!!」
俺の意識は遠退いた、
翌朝、母ちゃんが帰って来て一言。
「臭ッ!」
「ただいまは?」
怖い話投稿:ホラーテラー 孫さん
作者怖話