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短編2
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旅館

あるマンガで読んだ話です。

A、B、Cという女性3人が温泉旅行に行った。

宿は目的地に着いてからチェックインした。

ちょうど何処もいっぱいで、いろいろ探しまわってやっと見つけた旅館。

ものすごくボロボロだったが仕方なくそこにした。

中に入ると女将さんが出迎えてくれた。

部屋に案内してもらい、荷物を整理していると

B「さっき、廊下で女将さんに似た人がすごい目でこっち睨んでた。」

C「あっ!私も見た。」

A「そんなの見なかったけど。そんなことよりちょっと買い出し行ってくるから。何か欲しいものある?」

C「お菓子!」

B「特にないかな。」

A「じゃあ行ってくる。」

すっかり暗くなり、タクシーに乗ることにした。

タクシーの運転手に

A「○○旅館までお願い。」

と言うと、

「えっ!?○○旅館?確かあそこは・・。また始めたのかな?」

旅館に着いたが様子がおかしい。

明かりが全くついていない。

A「おじさん!ここであってる?」

「ああ。ここだよ。ていうか本当にここなのかい?ってこっちが聞きたいよ。なんなら他の宿紹介しようかい?」

A「友達が・・。」

「じゃあ、待ってるから友達と相談してきなよ。」

中に入っみると、誰もいない。自分達の部屋に行ってみると、BとCがいない。すると後ろから、

「お客様のお友達なら宴会場にいらっしゃいますよ。」

と女将さんが暗がりから話し掛けてきた。

宴会場に急いで行ってみると、二人が目を見開いたまま倒れている。

後ろから女将と女将に似た女性がぬっと出て来た。

「次はあなたですよ・・。」

そこからあまり覚えていない。無我夢中でタクシーが待っているところまで逃げて、タクシーに勢いよく飛び乗った。

「早く車をだ・・。」

言い切る前にタクシーが走りだした。

よく運転手の顔を見るとなんだか青い。

ひとまず旅館から離れ、人通りの多いところにタクシーをとめ、運転手が話し始めた。

あの旅館はずいぶん前に廃業した。双子の姉妹が経営していたが旅館に強盗が入り2人とも殺されてしまったとのこと。

Aが旅館から出て来た時、後ろから人影が2人追いかけてきていた。しかし足は動いておらず浮いている感じ。だから急いで車を出した。

BとCはその2人につれていかれたのでしょうか。

永久に泊まってもらうために・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー Lさん  

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