あるマンガで読んだ話です。
A、B、Cという女性3人が温泉旅行に行った。
宿は目的地に着いてからチェックインした。
ちょうど何処もいっぱいで、いろいろ探しまわってやっと見つけた旅館。
ものすごくボロボロだったが仕方なくそこにした。
中に入ると女将さんが出迎えてくれた。
部屋に案内してもらい、荷物を整理していると
B「さっき、廊下で女将さんに似た人がすごい目でこっち睨んでた。」
C「あっ!私も見た。」
A「そんなの見なかったけど。そんなことよりちょっと買い出し行ってくるから。何か欲しいものある?」
C「お菓子!」
B「特にないかな。」
A「じゃあ行ってくる。」
すっかり暗くなり、タクシーに乗ることにした。
タクシーの運転手に
A「○○旅館までお願い。」
と言うと、
「えっ!?○○旅館?確かあそこは・・。また始めたのかな?」
旅館に着いたが様子がおかしい。
明かりが全くついていない。
A「おじさん!ここであってる?」
「ああ。ここだよ。ていうか本当にここなのかい?ってこっちが聞きたいよ。なんなら他の宿紹介しようかい?」
A「友達が・・。」
「じゃあ、待ってるから友達と相談してきなよ。」
中に入っみると、誰もいない。自分達の部屋に行ってみると、BとCがいない。すると後ろから、
「お客様のお友達なら宴会場にいらっしゃいますよ。」
と女将さんが暗がりから話し掛けてきた。
宴会場に急いで行ってみると、二人が目を見開いたまま倒れている。
後ろから女将と女将に似た女性がぬっと出て来た。
「次はあなたですよ・・。」
そこからあまり覚えていない。無我夢中でタクシーが待っているところまで逃げて、タクシーに勢いよく飛び乗った。
「早く車をだ・・。」
言い切る前にタクシーが走りだした。
よく運転手の顔を見るとなんだか青い。
ひとまず旅館から離れ、人通りの多いところにタクシーをとめ、運転手が話し始めた。
あの旅館はずいぶん前に廃業した。双子の姉妹が経営していたが旅館に強盗が入り2人とも殺されてしまったとのこと。
Aが旅館から出て来た時、後ろから人影が2人追いかけてきていた。しかし足は動いておらず浮いている感じ。だから急いで車を出した。
BとCはその2人につれていかれたのでしょうか。
永久に泊まってもらうために・・・。
怖い話投稿:ホラーテラー Lさん
作者怖話