友人から聞いた話。
その友人は、夕方、買い物の帰りに道を歩いていると、
ジーパンを履き、囚人服のような柄の服を着た、髪の長い奇妙な人間が歩いていた。
何が奇妙かって、その人は両手が異様に長く、伸ばしたら地面に指先が着くぐらいの長さ。
その手を、左右に広げて、手と足を同時に出して、
ジタバタ、ダバダバ
と、もがくようにして前方へ歩いていた。
異様な気配を感じた友人は、その背中を追ったが、何故か中々追い付けず、その人物は曲がり角を曲がった。
友人もすぐに曲がったが、その奇妙な人物の姿はどこにもなかったそうだ。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話