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短編1
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古ぼけた財布

幼少時代の頃、迷信や祟、信じていなかった俺は、お菓子や、おもちゃを買う資金として良くお寺で、賽銭箱から、小銭(賽銭箱の中は1円玉と5円玉が大半だけどパクるのは10円玉か50円玉か100円玉が多かった。

たまに500円玉が入っている時も有った)をパクっていた。

ある日、いつもの様に賽銭箱を開けるが1円玉と5円玉しか無かったので、その日はあきらめて、お墓(墓石にたまにお金が置いてある事が有ったから)を周った。

すると、墓石の下に四角い物が有った。

拾うと古ぼけた財布だった。

中にはボロイ千円札が2枚、少し錆びた100円が3枚、10円玉が5枚、入っていた。

早速にゲット。

ガチャポンに注ぎ込んだ。

その日の夜、不思議で変な夢を見た。

沢山の人が僕を無視する。

声を出しても、振り向いてはくれない。

次第に人が居なくなり、建築物も無くなり、景色の色も無くなり、やがて僕の色も無くなり、真っ白な世界に取り込まれ消えて行く。

そんな夢を見た。

その日以来、賽銭泥を辞めた。

何故かはその時は解らなかったけど、このまま続けていたら、ヤバイ、そんな気がした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
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