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短編1
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守り神~その二~

「え…?だって…」

遮るようにKは続けました。

以下にKの言葉を纏めて書きます。

私と別れた後に、何か嫌な感じがしたKは急いで私が辿るであろう帰路を走ったそうです。

そして、事故現場となる横断歩道で信号待ちをしている私の姿を見かけると、自分の眼を疑ったそうです。

私の背後に、近寄ろうとする黒い影と、それを必死に止める私の姉が居たからです。

そして、Kが声を上げたとほぼ同時に私は突き飛ばされ、両者は消えたそうです。

「それじゃあ…」

言葉を無くす私を見つめながら、Kはゆっくりと頷きました。

「お前の姉ちゃん…血だらけになりながらお前を守ってたぞ。」

気がつくと、私もKも涙を流していました。

生前、私とKはよく姉に面倒を見てもらっていました。

面倒見がよく、いつも笑顔だった姉。

親に怒られている時も、姉はいつも私を守ってくれました。

姉は亡くなってからも、私の事を守ってくれていたのでしょうか。

車に轢かれる直前に微かに、ですが、確かに聞こえた姉の声が今でも忘れられません。

「空は死なせない…。」

怖い話投稿:ホラーテラー 空さん  

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