地元の友人から聞いた話です。
私の地元は沖縄の離島でして、島には中学校までしかありません。
その為、高校からは本島等に出て行かなくてはいけません。
ある夏休みの話です。
その友人(以下K)は高校で出来た友達を数名連れて里帰りしました。
夏休みの思い出作りに島で遊ぼうと誘ったみたいです。
別の友人(以下T)も友達を連れて帰ってきており、みんなで飲み会でもしようという話になりました。
村の外れには島の博物館みたいな場所があり、夜には人通りは無く街灯が明るいため、絶好の飲み会の場所でした。
KとT、その友達、地元の先輩を含めて、10人くらいで始めたそうです。
飲み会も盛り上がってきたところで、持ってきたお酒が足りなくなってきたため、誰かどこかから盗ってこい、という話になりました。
『俺たちが行ってくるよ』
と二人が名乗りを上げて、原付にニケツで村の方に走って行きました。
残ったお酒を飲みながらその二人を待っていたのですが、一時間経っても戻ってきません。
原付なら往復でも20分程で戻ってこれる距離です。
T「あいつら酔っ払って途中で寝てんじゃね?」
段々心配になってきたメンバーは、村まで探しに行くことにしました。
村までは一本道です。
村の近くまでやってくると、電柱の下に二人が乗って行った原付が倒れていました。
K(巡査にでも見つかって原付捨ててあわてて逃げたのか?)
とか考えながら原付のそばまできたときです。
その二人は、
電柱に登って、
『アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ』
満面の笑みを浮かべていました。
そして気付きました。
コイツラダレダ?
一気に酔いが覚め、皆一目散に逃げたそうです。
楽しかった飲み会は、恐怖で幕を閉じたそうです。
幸い誰も呪われたとか憑かれたとかは無いみたいで、皆普通に生活してるみたいです。
以上が友人から聞いた恐怖体験です。
友人の作り話にしろ本当にしろ、私的に怖い話だったので書きました。
粗末な文ですが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話