短編2
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雨でシャンプー

夜8時に仕事を終えて帰り道。

電車→バス→徒歩→自宅の道のりです。

今夜はけっこうな雨で、バスを降り自宅までの小路を、傘を差して小走り気味に歩いていました。

角を曲がって200m位で自宅に到着という辺りで、

わーい、ヤバイ人発見。

赤Tにジーンズで、ぱっと見普通なんだけど、頭真っ白、両手シャカシャカ、雨でシャンプー流してます~みたいな(笑)

でも、だんだん距離が近づくにつれ、様子がおかしい事に気づきました。

とても苦しそうに

「ガハ!キュ~ ガハ!キュ~」

更に近づくと……

なんですかアナタ!口からなんかいっぱい出ちゃってますよ!

遠めからシャンプーに見えたのは、口から大量に立ちのぼった白いたこ糸のような得体の知れないブツでした。

赤Tさんは苦しみながらも頭に絡まったそのブツを取ろうと、必死にもがいていました。

まじビビって思わず

「ハ~~~!!!」

って叫んじゃったんです。

(ワ~ じゃなくて ハ~ (笑))

その叫び声で近所の人がたくさん家から出てきて大騒ぎ。

で、救急車呼んでくれて赤Tさんは病院に運ばれていったんですが、

その時ジロウ、かなり取り乱してたんだと思います。

救急隊員のお兄さんに

「なんすかアレ!なんすか!」

って何度も食ってかかって、

すると救急隊員のお兄さんから衝撃発言!

普通の顔で

「大丈夫ですよ~ よくある症状ですから~」

イヤイヤイヤ聞いた事ないんですけど、と思いつつも

「は、はあ、そうですか…」

で、いろいろ調べてみたんですが(家庭の医学、とか?)

結局

「なんすかアレ!なんすか!」

てゆうお話でした。

赤Tさんお大事になさって下さい。(願)

※ホントについ先程体験したお話ですよ!

怖い話投稿:ホラーテラー ジロウさん  

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