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中編3
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姉だけに見える 短編

姉に見えた出来事

今回はいくつかお話します。

◎ある夜

いつものようにベッドに入り、眠りについたそうです。

ふと、誰かの視線を感じ(息苦しくなるような)目が覚め、視線の先を見ると…

壁に、赤く血走り、憤り睨みつける目

ただ両目だけがあったそうです。

目をそらしたくとも出来ず、次第に姉は胸が痛くなってきました。

ただじっと睨まれていたと言いますが、苦しいほどの憎しみを感じたそうです。

そしてその目はなぜか男性だとわかったと言っていました。

◎期末テストを控え、自室で深夜まで勉強していたときのこと。

私は既に就寝していたので、その出来事は後ほど報告を受けました。途中で起きて少し怖い思いをしましたが。

机に向かい、問題を解いていたところ、

コンコン

ドアをノックする音がしたので、振り返りました。

『父がトイレに起きて、ノックしたのかな?』

自宅2階は、階段登ってすぐに長姉の部屋、続いて姉と私の部屋、1番奥が両親の部屋となっており、長姉の部屋の前にはトイレと洗面台があるので、両親がトイレに行く際には私達の部屋の前の廊下を歩いていくので、単純にそう思ったようです。

5分ほど経ち

コンコン

再びドアをノックする音がしました。

『トイレから戻ってきたのかな?』

また気にせず机に向かいました。

すると

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッ

突然激しくドアを叩く音

姉は飛び上がるほど驚き、

「もう、悪戯するのは止めてよっ!」

と、怒鳴りました。

すると、

カチャ

キィ〜ッ

ドアが静かに開き

バタンッ!

突然閉まり

再び

カチャ

キィ〜ッ

開きました。

ドアを叩く&閉まる音がうるさかったため、寝ていた私も目を覚ましました。

「何なの?」

私の問いに姉は

こういうことがあったと話し出したので、

開いているドアの向こう側を私は覗きましたが、誰もいません。

ドアを閉め、父の悪戯にしては悪ふざけ過ぎるね

などと話し始めたとき

再びドアが

カチャ

キィ〜ッ

開いたのです。

間髪入れずに、姉がドアの向こう側に周りました。

しかし誰も居ず…

二人して顔を見合わせたものの、言葉が出てきません。

その時

両親の部屋のドアが開く音がし、父が出てきました。

「夜中なんだし、静かに閉めなさい。ドアをガンガン叩いたりして、うるさいじゃないか。」

と、迷惑そう言いました。

そのままトイレに向かう父に姉は

「だってお父さんがやっていたんでしょう?何度もノックしたり開け閉めしたり…こっちこそびっくりしたんだから!」

と怒り気味に言ったところ

「今起きてきたのに、そんなことするわけないだろ。二人でふざけていたんだろ?」

と、全く取り合わず…

そう言われてみると、両親の部屋のドアが開く音や歩いてくる足音(スリッパを履いているのですぐにわかる)もしなかったことに気付き、さらに気味悪くなりました。

じゃあ、一体誰が!?

翌朝、母や長姉にも聞きましたが、誰もその時間に起きてきてはいませんでした。

足の悪い祖母は2階には上がってくることはできません。

それからしばらく、夜はドアに鍵をかけていました。

静まりかえった深夜には

心臓に悪過ぎる

出来事でした。

怖い話投稿:ホラーテラー ちっちゃこさん  

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