今回は自分の話を投稿します。
去年の夏の話です。
私は夢をみていました。内容はもう忘れてしまいましたが、奇妙な夢でした。
パッと目を覚ますと、隣で寝ていた旦那がいない。
旦那は5時起きで仕事に行ってたので「あぁ、もう朝か…」と思いながらウトウトしていると、階下から私を呼ぶ声が聞こえました。(ドアは開けっ放しになっていたので、聞こえます)
「金時~金時~」
一緒に住んでいる(実の)父です。
『あ~父さんが呼んでるな~。でも眠い…眠いからシカトしとこ』
「金時~きぃ~ん~とぉ~きぃ~」
『うるさいなぁ。なんやねん』
しつこく呼ぶ父にイライラしていました。
すると『トン…トントン…』と、階段をあがる音が聞こえてきました。
『あがってくんなよ~』と思ってましたが、ふと気付きました。
父は病気で足が少し不自由になっていて、ここ数年は2階にあがって来る事はありませんでした。
あがって来れたとしても、あんなにスムーズに歩ける訳がない…。
「きぃ~ん~とぉ~きぃぃぃ~」
何者かの気配が、壁を向いて眠る私の背後にありました。
『うわっ!ヤバッ!何?何?なにぃ~!!』
ハッ!
パチッと目が開きました。室内は暗く、目の前で旦那がいびきをかいて寝てます。
枕元にあった携帯を見たら、午前2時40分頃でした。
まだ寝てから2時間ぐらいしかたってません。
『えっ?ゆ…夢?』
夢にしてはやけにリアルで、何より…まだ背後に何者かがいた気配が残ってました。
『あぁ、もういない…でも後ろを見るのが恐い!』
どうしようか?と迷いましたが、意を決してバッと起き上がり、気配のしていた方を見ました。
『…誰もいない…。』
ホッとした私の頭に、直接こんな声が聞こえてきました。
「ハハハッ。ビビってやんの(笑)」
[20歳前後の不良ではないけど、ちょっとやんちゃな男]
そんな感じの声と気配がしました。
ソイツは笑いながらソッコーで逃げて行きました。
それまで怯えていた私ですが、その一言でキレました。
「くっそ~!からかわれた!!」
多分、通り過がりの浮遊霊がちょっかい出して来たんでしょうね。
文章では余り怖くないかもしれませんが、私はめっちゃ怖かったです。
そして、めっちゃムカつきました。
怖い話投稿:ホラーテラー 鳴門金時さん
作者怖話