短編2
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一人っ子の私は、両親にとても愛されながら育っ

てきました。

特に母は私を可愛がり、私が何か失敗したり、少し悪ふざけしても、怒ったりせず、ニコッとだけ笑って許してくれました。

そんなある日、学校から帰り、リビングでテレビを見ていると、電話が鳴った。

母からだ。

「結花、今スーパーに来てるんだけど、冷蔵庫に生姜あるか、ちょっと見てみて?」

私は「ちょっとまってね」と言って、キッチンに向かい冷蔵庫を開けたとき、あるモノが目に留まった。

開けた冷蔵庫の一番上の段に手帳がありました。

あれ?と思いながら、私はとりあえず、生姜があるかないかを母に伝えた。

電話を切った後、私は、その手帳を手に取った。

手帳は、母が昔から肌身離さず持ち歩いているもので、ずいぶんボロボロだった。

私は小さい頃から、この手帳の事が気になっていた。

私が何をしても笑って許してくれた母。でも覚えている。

私が何か失敗や悪さをする度に、母が必ずこの手帳に何かをメモしていたことを。

そしてそれは今も・・・

私はずっと、母が何をメモしていたのかをしりたかった。

私は、母が帰ってくる前に見てみる事にした。

無造作に開いてみた手帳。

母は毎月の月日、献立、買った品などをメモしていたのだ。

なぁーんだ。と思い裏返しで閉じた手帳。そこにはこう書かれていた。

○月×日(△)

『今日の結花-2点 残り182点』

延々と書かれていた。

そして日々、私は密かに 謎 の点数を上げようとしています。

今日も・・・・・

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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