短編1
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怖さの後に…

これは私が体験した本当の話です。

何年も前に私の住んでいる所で震度6の地震がありました。

道路が割れて家が壊れたり津波警報も発令されて亡くなった方もいて今でもトラウマが治らない位大きな地震でした。

私の家も壁にヒビが入り棚が倒れてきたり数えきれない数の食器が割れたり…。

当然二階の部屋も一階以上にグチャグチャになっていたのに何故か私の部屋だけは何か落ちたりした形跡もなく地震自体がなかったかのようにいつも通りの風景だったのです。部屋の入り口のところに掛けてあった鏡や電球の紐も揺れてすらいませんでした。

これ自体は怖いという感覚は全くなく、不思議という気持ちで皆を呼びに行こうと部屋を出ようとしました。

普段はガラスに入って違う部屋にあり私の部屋には絶対あるはずのない日本人形の中身だけが部屋の入り口にあるのに気付きました。部屋に入った時にあったなら絶対気付くはずなので入った時にはありませんでした。私は拾って顔をあげました…。

入り口の所に掛けてある鏡に目が血走り瞳孔開いていて、口は裂けてるくらいの大口開けた女の人が今にも出てきそうなくらいの鏡いっぱいに映っていました……

私にはそこから何日間かの記憶が全くありません。。

長文失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー せあらさん  

Concrete
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