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短編1
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何もこんな時に・・・

 その日は、大学のテスト期間中で、テストの追い込みのために、朝3~4時まで勉強していた。

 次の日のテストに対するめどが付いたので、ベッドで寝ていると、まだ眠りに落ちていない時に、足元に男性が立っているのが見えた(もしかしたら、感じたのかもしれない)。

 30代前半という感じの背の低い男性であった。何の恐怖も、怨みの念もも感じない。ただ佇んでいるだけだった。だが、それが気になりオレは眠りに落ちるのが遅れた・・・。テストは受かったから良かったものの・・・(可ではあったが)。

  テストも終わり、長期休暇で帰省していた。

 あの出来事と日付を思い出した。同時にそれが、祖父の命日辺りだったことに気付いた。

 一応、祖母に尋ねてみた。祖父の命日を。やはり、あの日だった・・・。

 祖母は「お前に墓参りに来いってことなんだろうね。 お前のことを一番可愛がってたから・・・。」と言っていた。

 翌日に大好きだった日本酒を持って、墓参りに行ってきた。

 ただ一言言わせてくれ、じーちゃん!! いくら自分の命日だからって、孫が必死にテスト勉強して、疲れて寝ているのに、その睡眠を妨害しなくても・・・。 2日後にテストは終わってたんだから、せめてその時に出てよ・・・。

 

 そして・・・

なぜ若き日の姿で出た。

 

 

怖い話投稿:ホラーテラー サマエルさん  

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