私が社会人になりたての頃、彼氏や遊び仲間7〜8人で、夜中に地元で有名な幽霊トンネルに行った。
そこは山の上にあり、今ではほとんど使われていない道路のトンネル。
3台の車に分乗し(私は彼氏の車に乗り)、トンネル入口についてそれぞれ車を降りた。夜中で、周りは真っ暗、傍には廃墟のような物があり、霊感など皆無の私は「不気味だな」としか感じなかった。
その後お決まりのルール(?)で、トンネル中央まで車で進み、クラクションを3回鳴らしたり、ライトを消してエンジンを切ったりしたが、ただ怖いだけで何も起こらなかった。
数日後、私は彼氏とドライブをしていた。
交差点を右折しようとしたら、彼氏が「うわっ!」と叫んだ。
ハンドルにロックがかかり、彼氏は力ずくでハンドルを切り右折した。
その後、カーステレオの音楽(当時はカセットテープ)がA面B面が勝手にガチャガチャ切り替わった。
私達が行った幽霊トンネルは、白い車で行ってはいけないという噂があった。
定かではないが、トンネル傍の家に住んでいた娘と祖母が、暴走族に暴行され惨殺されたとか…その暴走族は白い車だったから…と。
しかし彼氏の車はモスグリーンだった。でも、後日談で彼氏の車は白をモスグリーンに全塗装していたのだと…
その時私は「霊とか祟りとかホントにあるんだ」と思った。
それから私はおもしろ半分で心霊スポットなどは行っていない。
あんまり怖くなくてすみません。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話