「お前、見えるとか頭いってんじゃね?」
「怖い〜」
色々言葉が行き交う中、1人だけ真っ青にしている生徒がいた。
「どうした、佐々木〜」
「先生…僕の体を擦り抜けていった…。」
と言い、佐々木は俺の腕を掴んできた。
その手は冷たくブルブル震えてるように見えた。
多分こいつにとりついているだろうと思った俺は、佐々木の肩に手を置き
「俺に乗り移れ〜俺に乗り移れ〜」
と冗談交じりで言うと、手からだんだん冷たくなってくるのを感じた。
幸い生徒にも俺にも危害がなかったからいいんだが……。
と、話す先生。
すかさず私が、
「じゃ、今も先生の隣に例の男の子が居るんだ。」
と聞くと
「多分ね」と軽く言った。
「実はここの学校にも居るよ。」
と先生がまた話しだした。
「勘弁してくれよ〜」
と言う生徒に
「まぁ待て」と言って一息つく。
「ここの学校は3階に結構幽霊いるな〜。3階に昇るまでの階段でいっつも足を引っ張られるんだ。そのおかげで転びそうになるよ〜。」
といいながら笑う。
その話を聞く前から先生が階段昇る時不審に思ってたよ。今日も引っ張られてたね。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話