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短編2
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一緒に帰った

始めに自分は幻聴が聴こえるような

病気を持ってるから

そんなの幻聴だよと言われれば

それまでだけど

妙な体験をする事があるんです

病気の人が自動車を運転していいの?

と言われそうですが 主治医は責任は取れないけど

許可しない事もないと曖昧に言ってます

深夜ドライブが好きで一人でドライブする事が

あってその日は少し遠出して山間部の峠を

走ってました バイパスと旧道がある所で旧道を

旧道と言っても国道で幹線?だからそれなりの道ですけど

他にほとんど車はいなかったけど

走ってたら

ふと頭を触られてる感触が

なんだろうと思っててもわからない

で、これ言うと お前もてないし

経験ないし自意識過剰じゃねって思われるけど

左の頬に

キスされてるような感触あったんです

でも何も見えないしいないけど

後から思うとだよ?

その時はわからないから そのままドライブして

家の方まで帰ってきて

で家からわりかし近くの小さな橋に

前からお花が供えられてて あと

小さな地蔵がある場所があるのね

そこで交通事故で亡くなった人がいるんだろうな

って所が 後日そこにミニカーが供えられていたから

そこで亡くなったのは男の子っぽいけど で

地蔵の脇に女の子がうつむいて座ってたんです

深夜だからなんだろう?って思いながら

通りすぎて その近くで道路工事してたんだけど

妙に警備員が慌ててたような様子だったんです

まあでも帰るしかないから

家に帰りました

で、家に帰ると いつも幻聴が聴こえるのです

大体 自分の幻聴って場所による事が

多いんだけど

その日は

おっさんの声で ほーらおいでなすったぞ

と聴こえたら

確かに 女の子の声で

ねぇ 遊ぼうよ

って聴こえてきたんだけど

それ以来 女の子の恨みは無さそうな

楽しそうな声が 一言だけ聴こえたり

するようになりました

おっさんの声などは前からだけどね

あんまり怖くないですね

ただ妄想かも知れませんが 本当にあった事です

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