短編2
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バッドエンドブック

タッタッタ・・・・・・・ガラリ

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「はぁ〜」

私は図書室のドアを開け中に入ると、ため息をついた。

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なぜって、もうここにあるすべての本を読み尽くしてしまったからだ。

あぁ、新しい本が読みたい。

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(読んだことのない本、入ってきてないかな)

そう思いながら、私は本を一冊一冊チェックした。

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でも、あるはずがない。私は図書いいんだから、いち早く新しい本の情報をゲットできるけど、そんな知らせはまだ入ってきてないのだ。

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うーん、あっ、そうだ!図書委員長の美桜先輩に聞いてみよっと。

私は美桜先輩がよくいる整理室のドアをノックした。

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トントントン・・・

「花蓮でーす。美桜先輩、開けてくださいー」

・・・あれれ?変だなぁ。いつもなら「はーい」と言って開けてくれるのに」

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トントン・・トントン・・・

んー、出てこないなぁ

すると、ドアがスーッと開いて、長い黒髪の女の子が顔を出した。

くちびるがやけに赤い。

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「あのぅ、美桜先輩なら、今日はお休みですよ。」

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あ。は、はい。って、あなただれ?

「あら、知らないの?もう知ってるかと思ったよー。私、図書少女!」

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ふーん。図書少女ってあだ名なのかな

あれっ?でもどこかで聞いたことがあるような・・・

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「ねぇ、あなたは?」

図書少女が、チラリとコチラを見た。

「私は花蓮。面白い本を探しているの。」 

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「ふーん。じゃ、花蓮ちゃん。こんな本はどう?」

 図書少女は私に、真っ黒い本を手渡した。

「ありがと!じゃぁね」

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私は早速図書室の席に座って本を開いた。

えぇと、第一章、えっ、血塗られた女神?!

真っ赤な文字で、タイトルが書かれている。

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バ、バッドエンド?!これが本の題名なんだ。

うわっ、結構怖そうじゃん。だけどそういうとこがいいんだよね〜

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ページをめくると途中から、「妖怪大辞典」の章が始まった。

あっ、百キロババァに人面犬だー。トイレの妖怪、家の妖怪、小人、あぁ、ページを捲る手が止まらない!

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あっ、図書室の妖怪がある!

どれどれ〜、1ページ目は、、、

「図書少女・・・」

さてみなさん!怖いのはここからだよっ!

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うそ、あの子の名前も図書少女だったよ。

ー図書少女は、図書館、図書室にいる妖怪です。もし名前を聞かれたら、適当な名前を答えましょう。そうしないと、本の世界に閉じ込められてしまうからー

Concrete
コメント怖い
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@ホラー先輩様
赤い字でタイトルなんて書いてないですよ・・・?

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怖い・・・なんでそんな名前になってるの・・・?

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あのぅ・・・
えっち大好きなんて名前に私してないんですけど・・・

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ネタバレ注意
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@ホラー先輩様
そんなに面白かったですか?!
それは嬉しいです
どんなところが面白かったとか教えて欲しいです!

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@ホラー先輩様
さっき同様コメントありがとうございます・・・!

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