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短編1
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龍の浮き島

むかーしむかし

久安の世の事じゃった

昇り龍の集まる浮き島が天のどこかにあると言われておった

不信心者の穴掘り三郎はそんな法螺話は信じておらなんだが

ある日、目の前で山が鳴動し二つに割れて中から出世螺が飛び出して天へと昇っていく様を見てしまった為にもはや信じぬ訳にはいかなくなった

龍玉欲しさに眼が眩んだのか知らんがとうとう龍の浮き島を探しに三郎は旅立ったそうな

3年もの間探しに探し遂に陸奥のアクロ大王が龍の浮き島へと架かっている金の鎖を護っているという噂をとうとう掴んだ

三郎は仲間を引き連れ陸奥中の洞窟を虱潰しにアクロ大王の隠れ家を探し出した

あと一歩の所でアクロ大王を追い詰めたところじゃったがアクロ大王に金の鎖を伝って龍の浮き島へと逃げられてしまった

三郎はすぐさますがりつき追い掛けようとしたがアクロに金の鎖を切られてしまって追えなかった

三郎はその金の鎖を売って甲賀の長者となったとさ

どっとはらい

Concrete
コメント怖い
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はじめまして

作者です
これは子供の頃におばあちゃんから聞いたお話なんですがなんかあんまり怖くなかったらすいません
個人的にはかなり印象に残ってます
こういう古い民話って確かジブリの「もののけ姫」とかそういう話のモチーフにもなってますよね

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