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短編2
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ハッピーエンド

昔はよく夢を見てそれが現実に起こることが多かった。

それは基本、他愛のないものだったし身内に起こること限定。

例えば

父親が足の小指を冷蔵庫にぶつけて痛がってる所とか

年の離れた妹がじゃり道で転んで泣いているところだったり。

まれに母親が運転中に事故を起こす夢とか

妹が部活中に骨折する夢とか

そういうのも見てた。

だから、見た時は声かけてた。

歩くとき気をつけてね。

走ると危ないよ。

運転気をつけて。とか。

偶然じゃない?って友達に言われたけど、服装とかその前後の出来事が一致してるから偶然ではないと思う。

あと、自分に起こる夢は不思議と見なかった。

テスト前とか夢見ないかなって不順な気持ちがあったからかもしれない。

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変化が起きたのは好きな人ができた時だった。

それまでお付き合いした人はいたけれど、身内じゃない人の夢を見たのは初めてだった。

その人に告白される前からふたつの夢を見始めた。

ひとつめは、恋人になって楽しくデートした帰りに、相手は事故にあって亡くなる。

詳しくはグロいから描かないけど亡くなるシュチュエーションは一緒。

ふたつめは、付き合わない。

でも、彼は生きてる。その後、婚約者もできてそれなりに楽しく過ごしてる。

一晩に2つの夢を2週間ほど見続けた後、告白されたが断った。

夢の中で相手は何度も死ぬ。

雨の日のアスファルトの匂い

傘の中で聞く雨音

一緒の傘に入っていて相手の肩が少し濡れてて

繋いだ手は汗ばんでた

相手が事故に合う瞬間の音と血の匂いが

ずっと離れなかった。

相手に生きていて欲しいと思ったから断った。

でも‥‥

一つ目の夢には続きがあるんだ。

相手が亡くなり

お葬式が終わった後

相手の母親が訪ねきて

私は果物ナイフで刺される。

そのときに耳元で言われるんだ。

「なんで、結末を知っているのに付き合ったの?」

 

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tap roadは簡単にプレイできますが、難しいゲームです。今すぐ試して反射神経をテストしましょう!

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