これから書く話には俺以外に5人の友人が登場します。その内の2人の友人をA・Bとしています。
方言混じりでかなり読みにくいと思いますが、そこは勘弁してくださいwww
あれは、俺が16歳の真夏の出来事だった。
その日は地元の先輩を含む友人等6人でツーリングをしていた。暫く走り、いつものたまり場であるガソスタで休憩をした。時計を見ると夜中0時を回っていたと思う・・・
1人の先輩が「暇やでちょっと肝試しでも行こまいかぁ~ww」と言い出し、
他の皆も「やる事も無いんで良いっすよ~」ってな具合で向かう事に。
向かった先はバイクで20分ぐらい走った場所で、山奥の古い神社だった。
神社の周りは一面墓で、全くと言って良い程人気が無い。かなり不気味な雰囲気はあったが、メンバーの中で霊体験をした者がいなく、俺自身そんな経験が全くなかった為怖さなど全くなく、本当に暇潰し程度な軽い気持ちだった。
その神社には木製の階段があり、大きな鐘へと続いていた。階段を前にし、先輩が口を開く。
先輩:「6人で行ってもつまらんで、3:3で別れて行かへん?」
俺:「別に良いっすよ~」
先輩:「んじゃあ、お前等3人こっから階段を上まで登って~あの鐘鳴らして戻ってこい」
俺を含め、友人A・Bが指名された。
『え・・・俺等からかよ・・・』
と思ったが、仕方なく行く事にした。
俺達3人は階段を登り始める
思ったよりも階段は長く、
友人A:「結構長ぇなぁ~」
俺:「おぉ」
なんて会話しながら進むと、やがて鐘のある場所へと辿り着いた。
俺は正直、あまりの階段の長さにイライラしていて帰りたい気持ちだった為、着くなり直ぐ鐘を鳴らした。
俺:「もうええやろ?さっさと戻ろ」
俺達は登ってきた階段を下り始めた。
俺:「俺等何やっとるんやろな・・・しょーもねぇ」
友人A:「クソつまらんな~来るんやなかった。余分な汗かいただけやん」
と愚痴りながら下っていると、突然友人Bが立ち止まった
友人B:「何か今、変な音しんかった?!」
俺:「は?いつ?」
友人B:「今やて!」
俺:「何も聞こえんかったけど・・・まぁええわ行くぞ」
俺は友人Bの言う事にあまり聞く耳を持たず、再び下り始めた。
カタ・・・・・カタ・・・・・
全員が立ち止まり、顔を見合わせた。
俺:「聞こえた?」
友人B:「なんか足音みたいなの聞こえた」
俺:「ハイヒールの歩くような音やなかった?」
友人A:「聞き間違いやろ。俺等の足音じゃねぇの?」
友人Aは俺の発言を否定したが、内心は3人共 完全にビビっていた。何故なら・・・3人ともビーチサンダルを履いていたからだ。
俺:「まぁいい。行くぞ」
友人A:「早く下りようぜ」
先程よりも少し早い足取りで再び下り始める。
カタ・・カタ・・カタ・・カタ・・
俺:「聞こえとるやろ?!」
友人B「ちょっ・・待って?一回止まろ?」
3人は立ち止まった。しかし
カタ・・カタ・・カタ・・カタ・・カタ・・カタ・・カタ
俺:「は?どういう事?何で音止まらんのやて!」
3人は怖くなり、いっきに階段を駆け下りた。 すると
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!!!!
「うわあぁぁぁあああぁあああああ!!!!」
階段を下りてからも俺等3人は立ち止まる事無く走り続け、バイクに乗りエンジンをかけて走りだした。
先頭を走っていた俺は外灯がある場所でバイクを止め、皆が追いつくのを待った。
少し待って友人A・Bが追いついた。
友人B:「どうしよう!先輩等置いてきてまった」
友人A:「戻った方が良くね?!」
俺等が戻ろうとした時、後ろから先輩等3人が物凄い勢いで走ってきた。
先輩:「ヤバイ!逃げろ!」
そう言って先輩等は俺等の後ろにそれぞれ飛び乗ってきた。
俺:「どうしたんすか先輩?!てか単車は?!」
先輩:「いいから早く出せ!!!!」
俺等は来た道を全速力で戻り、いつものガソスタへ戻った。
俺:「何があったんすか?!」
その後先輩等は、かなり興奮した口調で身に起こった出来事を語り出した。
先輩等が言うには 俺等3人が階段を突っ切った後に階段から髪の長い女が追いかけて来ていたという。その女は真夏だというのにボロボロに破れたロングコート姿で、かなりの長身だったそうだ。
話を聞いた俺等も、階段での出来事を全て話した。
6人は暫くの間沈黙が続き、気付けば空が明るくなっていた。
その後は、一旦解散する事になった。2ケツでそれぞれの家へ帰り、神社に置いてあるバイクは その日の昼に取りに行った。
神社は昼間だというのに気味が悪く、いかにも何かが起こりそうな雰囲気だった。
結局女が誰だったのか、確認できないまま神社を後にした。
それ以来その神社へは足を踏み入れていない。もう二度と行くことはないと思う・・・
今回の霊体験はここまでです。 完
怖い話投稿:ホラーテラー ハナちゃんさん
作者怖話