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短編2
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本体なし

巫女家系最強のAと

カブトムシを取りに

山へ

他にも男三人

計五人

カブトムシを売って

小遣いを稼ぐ計画

Aに関しては

・牛と死神

・歩道橋の女

・入ってはイケナイ場所

参照

夕方前

ヴン〜…

何かの音に気付く

車のエンジンじゃね?

Aは山の中を凝視

音がコッチに

近づいてくる気がする

ヴン〜…

明らかに音が

近づいてきてる

全員 聞こえてる

全員 近づいてきてるのを理解した

山の中から

何かが来る

何だ? 何だ??

全員が山道に停めた車まで戻る

耳を澄ます

ヴンバーダーラー…

声だ

音は声だ

写真を撮ろうという

話になった

ジャンケン勝負

敗者は俺

不気味だが弱いトコを

見せるわけにはいかない

カメラを持ち特攻

他は車の中で待機

車外に出て

ドアを閉める瞬間

Aがボソッと言った

『…お坊さん』

うぉぉぉぉ〜

雄叫びをあげながら

山の中へ特攻

インスタントカメラの

ボタンを押す

巻く→押す

ボタンを五回押した

戻ろうと振り返る

目の前

息づかいが顔に当たる

ヴンバーダーラー…

声はお経だ

姿はない

車にダッシュ

車内にいても

お経が聞こえたんだろう

俺が乗ると同時に

車発進

無事 脱出

後日談

写真には何も写ってない

見た?

『いや、姿は無いです。

完全に声だけですね』

そんなんあるの?

『初めてですよ。

アレはヤバいですね。

明らかに悪意でしたもん』

『多分の話ですけど…

アレはずっと昔から山にいて縄張りを守っているんだと。いわゆる自縛霊。

しかも声だけ。

どーにもなんねぇスヨ

(笑)

本体がいないんですから』

怖い話投稿:ホラーテラー 悪魔とダンスさん  

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