昨日の深夜、タクシーで家へ帰る途中の話。
タクシーのおじさんが、俺が聞いてもいないのに、
「私は、霊が見えるんですよ。」
なんて話出した。
「あの横断歩道には、小さな女の子が見える。可哀想に…」
とか
「このトンネルはヤバいです。すごい数だ。」
とか、
俺は、適当に相づちを打ってた。
んで、車通りの少ない交差点の信号で止まった時、突然
(ドーン!)
と言う音がした。
追突されたかと思い、外に出て見たが、車も人もいなかった。
車に戻ると、おじさんは、ハンドルを持ったままガタガタ震えてた。
俺が、
「おいおい、なんか呼んじゃったんじゃないの?」
そう言うと、なんと悲鳴をあげて、車をおいたまま外へ逃げていってしまった。
呆気にとられた。
2、3分後、おじさんは戻ってきて、
「大丈夫でしたか?」
だって…
そのまま、無言で走り、家に着いた。
タクシーを降りる時、おじさんは言った。
「ごめんな、たまに俺が、呼んじゃうんだ。」
だって…
なんか、めちゃくちゃ納得行かなかった。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話