あんまり怖くなかったら、すいません。
昔持っていた携帯は東海デジタルフォンだったが、今はDoCoMoを愛用している。
1年前のこと。
プルルル、プルルルっと携帯音が鳴る。
私「もしもし?」
相手「田中さんですか?」
私「違いますよ」
相手「そうですか、どうもすいません」
そう言って相手は切る。
なんだ間違い電話か…
3分経って、携帯音がまた鳴る。
私「もしもし?」
相手「田中さん…じゃないですよね」
私「そうですよ。さっきもかけてこられましたよ」
相手「そうですか、失礼しました」と言い切ってしまう。
また5分も経たないうちに、携帯音が…
私はうんざりして「もしもし?」
相手「すいません、そちらの携帯番号は〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇ですよね?」
私「そうですが」
相手「おかしいなぁ、この番号で合っているはずなんですが…
きっと携帯番号を変えられたんですね。2年前は繋がって話出来てたんですがね」
私「あの〜変なこと言うようですが、私はこの番号はもう7年も使っているんですよ。他の人が所有しているなんて有り得ないですよ」と少し怒り気味で言う。
相手「えぇっ、そうなんですか?」っと驚いたふうに返す。
私「とにかく、私は田中さんじゃないんで」と言って電話を切った。
翌日また同じ番号で昨夜の人からの電話が入る。
私「あの、何か用ですか?」
相手「すいません、昨日から。本当にお宅は7年も前からこの番号なんですよね?」
私「そうですが」
相手「気を悪くさせたらすいません。2年前まで知人と話をしていたんですが、懐かしくなって電話を昨日入れたんです」
相手「でも昨日お宅が言ったことが本当だろうかと思いまして、彼の実家に問い合わせしてみたら…」
っと暫く相手は黙り込む。
私「どうだったんです?その人」
相手「実はだいぶ何年か前に亡くなったそうなんです。
でも私は一体誰と話をしていたんでしょうか?」
その言葉を聞いたとたん、背筋にゾッとするものを感じた。
相手「私が電話したのは初めてお宅と話すんですよね?」と何やら不安そうに聞いてくる。
やめてよね、もう〜
怖いのは私なんだから
私「話したことはないので、もう切りますね」
強引に電話を切った。
それからはかかって来なかった。
この番号はその人が以前使っていた番号なんだろうか?
私は不気味に思った。
今もこの番号は使っている。
その頃からだろうか?
何故か引かれるように、このサイトを見つけ閲覧するようになってしまった。
それまでの私は、このような怖いサイトとは無縁の人間だったはずなんだが…
オチなくて、すいません。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話