ある3人兄弟が雪山に登山に行った。
その日は天候が悪かったが念願の登山に3人は構わず登る事にした。
が…案の定猛烈な吹雪に会い遭難してしまう。
やっぱりやめておいたほうが良かった…と思ったが後の祭り。吹雪はやむ気配が無く、むしろ酷くなる一方で3人の体力を奪っていった。
途方に暮れ雪山をさまよっていると吹雪の合間に一軒の山小屋があった。 3人は死に物狂いで辿り着きドアを叩いた。
すると中から老婆が出てきた。
3人は訳を説明し一晩、せめて天候が回復するまで休ませて欲しいとお願いした。すると老婆は「どうぞどうぞ外はこんなだし泊まっていきなさい」と快く受け入れた。
3人は助かったと一晩泊めてもらう事にした。
…しかし老婆が「うちには一人娘がいます。その娘には絶対に手は出さないと誓ってください。もし手を出したら殺します。」と言い奥から娘を紹介した。
…何と絶世の美女。
しかし3人は命の方が大切と思い二つ返事で頷いた。
しかしその日の夜中、今までに出会った事の無いほどの美しさに疲労困憊で思考が麻痺している3人に我慢はできなかった…
翌朝天候も回復し、山小屋を後にしようと身支度をしていると部屋に老婆が入ってきた。その手には大きな包丁。
3人はほんの出来心だった!本当に申し訳ない!と哀願したが老婆の怒りは収まらない。
もう駄目だ。殺される!と覚悟した時。「どうしても許して欲しければ山小屋の裏にある畑から果物を一人一個持ってこい。そうしたら許してやる」と言った。
3人は我先に山小屋を飛び出し裏の畑へ向かった。
…まず三男がイチゴを持ってきた。老婆が「ではそれをお尻の○に入れなさい。入れば許してやる」と言った。
三男は耳を疑った。
しかしイチゴなので頑張れば何とかなる。
三男は無事入れる事ができ老婆の許しを得た。
…次に次男がレモンを持ってきた。「それをお尻の○に入れなさい。」
次男は耳を疑った。
しかしながらレモン。頑張れば何とか…。
…
…だがあと数センチの所で出てしまい老婆に殺されてしまった。
…天国に行ってしまった次男に神様はこう質問した。
「何であと少しだったのに出してしまったんだ。レモンを。」
…
次男は答えた。
「確実に入ると思いました。しかし、ふと窓の外を見ると…。」
「長男が誇らしげにスイカを持ってきているのが見えたから…」
神様「…」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話