(また、あの男、穴を掘ってる…)
私は、二階の窓からそっと覗いた。
(一体、何のための穴なのかしら…
ゴミを捨てる穴にしては、深すぎるし、大きすぎるわ…)
男は汗も気にせず、穴を掘り続ける。
穴の横には、セメントの袋が用意されていた。
たまに男は、こちらを見るの、
その時に見せる、あの恐ろしい顔…
私はこの頃夢を見るようになった。
あの穴の中へ入れられ上からセメントを流し込まれる夢を。
窓の外を見る、あの男がこっちを向いてる!
私は、サッと身を隠した…
作業員の男は、大声で現場監督に言った。
「監督ー!また出ました、例の白い女!。今俺見て、すぐ消えたんすよ。絶対あの空き家、おかしいですよ…」
現場監督は答えた、
「あそこなぁ、あの空き家は、ヤバいんだよなぁ、ちょっと前に若い夫婦が住んでたんだけどさ、奥さんがいきなり行方不明になってよ、しばらくして旦那もどこかに失踪しちゃって…
あの家の庭に、奥さんが埋まってたりしてな…。」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話