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短編2
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降る

ある雨の日の学校帰り。

友人二人と歩道を歩いていると、ふと、脇に生えている等間隔に並んでいる木を蹴って、雨粒を大量に落として二人をびっくりさせようと思い立ちました。

どん!

案の定木からは大量の雨粒がザーッと落ちて、二人は傘に当たる急な音にびっくり。

「おいー、やめろよー。」なんてなりながら、なんだか楽しくなり、並ぶ木々を次々に蹴っては雨粒を落とし、傘に当てて音と粒が傘に当たる感触を楽しんでました。

ドン!ザーッ!ボツボツ!

ドン!ザーッ!ボツボツ!

なんだかテンションが上がって、傘無しで浴びてみようって事になり、傘を畳んでまた同じく木を蹴りました。

ただの雨を浴びる時とは、量と重さが違い、滝に打たれてるかのようで、なんだか馬鹿やってる自分達に楽しくなりました。

ドン!ザーッ!バシャーン!

ドン!ザーッ!バシャーン!

びしょ濡れになりながらきゃっきゃ言いながら、繰り返します。

ドン!ザーッ!バシャーン!

ドン!ザーッ!バシャーン!

ボツボツ!!

何度繰り返したかわかりませんが、自分が蹴った時に、傘も無いのに、傘に雨粒が当たったような音と共に、体に何か硬いものが大量に当たる感触がありました。

雨粒じゃないっ?

そう思い、ふと足元を見ると大量の毛虫が濡れたアスファルトよりも真っ黒に辺りを埋めつくしていました。

大量の毛虫は友人の肩、頭にも乗っていて、背筋がぞわっとしました。全身が痒くなり首を掻きむしろうと手を触れると、ざわざわと手に、湿った毛虫の感触が…。

男の癖に女の子みたいに叫んでしまいましたが、他の二人も叫んでいたのは言うまでもありません。

その時から歩道脇の木から離れて歩くようになりました。

虫さんの雨宿りは邪魔してはいけませんね。

心霊関係を期待した方は申し訳ないです。たまには違った方面の怖い話をと思い、苦手な文章を昔を思い出しながら一生懸命書いてみました。読みづらかったとは思いますが最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

それでは、失礼致しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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