これは、私が高校2年の時に
体験した話です。
長く.誤文等ありますが
すいません。
季節は夏、月がとても明るく綺麗な夜でした。
私はドライブが大好きで
良く行ってました。
地元は田舎なもので
山が多く山道ばかり。
その日もいつものメンツで
普通のドライブ…のはずだったのですが。
助手席に私の高校の先輩(A)
運転席にその彼氏(B)
Aの後部座席に私
Bの後部座席にBの親友(C)
B「今日はいつもとちゃう場所行こうや!?」
A「なんかいい場所あんの?」
B「先輩に教えてもろてん!!」
C「ゆうてた○○山らへん?」
B「そこそこ!!」
私「あそこあんまりいい話きかんで?」
B「ええやん!行こうや!」
そこは昔、どこかの会社の
作業用の山道だったのですが
事故が相次ぎ(私はそう聞いた)
今は使われておらず、地元では軽い心霊スポットになっていました。
この時既に私は嫌な感じがしていました。
車内は皆ノリノリで
騒ぎ放題。
私だけがノリ気じゃありませんでした。
C「どしたん?テンション低いやん?」
私「…そんな事ないで!」
B「車に酔ったけ?」
私「大丈夫!それよりまだ?」
B「もう少しや!!」
C「キャー怖い(笑)私ドキドキしちゃう(笑)」
B「アホか(笑)」
と皆それぞれにふざけあってました。
少しして良く作業用の山道の入り口にある古い錆びた看板が、見えてきました。
A「何て書いてあるかもわからんな。」
B「一周したらいつもとこ行こか!!入るで?」
A・C「おお!!」
私は外をただただ見てました。
C「なんやただの山道やんけ!」
B「所詮作業用の山道やしな〜」
そう、中は特に怖い雰囲気もなくただ暗い山道でした。
皆残念なテンションでした。
その時私は窓の外のある物に目をやりました。
それは2体のお地蔵様。
片っ方のお地蔵様は首がありませんでした。
私「あ…お地蔵様…。」
とぽつりと呟いた時でした。
…ドンッ!!!!
皆「…ッ!!!?」
何かが天上に落ちてきたような音が車内に響きました。
A「何!?何!?」
B「いや…わからん!!何か落ちてきたんちゃうか?」
C「まぢできたーッ!!?」
私「…ッ!!(半泣き)」
そこでBが車を停めた。
A・私「なんで!!停めんの!?」
B「いや?何落ちてきたんかな?って…」
C「見る気かよ!?」
その時でした。
『ヴ〜ァ゙ァァ…』何処からか
呻くような声がしてきたのです。
A「何何何何!?」
B「…ッ!?」
C「誰だよ!?まぢねぇって!!」
次の瞬間
車が凄い勢いで横揺れしだしたのです!
私達は悲鳴やらなんか解らない声を出しながら
車内でお互いに激しくぶつかったり転げたりでどうする事もできませんでした。
C「ないないなぁいッ!!」
私はというとひたすら、何かに謝り続けていました。
するとピタッと
あんなに激しかった揺れが止まったのです。
そして沈黙…。
B「何やったんや今の!?」
C「やべえって!!帰ろうや!!」
A「怖いよ!!B帰ろうよ!!」
B「でもUターン出来ねーし!!」
C「Uターンくらいどこでもいーからやれよ!!それかバックで入り口から出ようぜ!!」
B「無理だよバカ!!Uターンしてみる」
その時エンジンが消え
ライトも真っ暗。
A「いやだ!!何でよ!!」
C「…おい!!B冗談止めろ!!」
B「俺ぢゃねーって!!」
私はこの間、ただただ何かに謝りながら泣きながらうずくまってました。
C「おい!!○○(私)大丈夫か!?」
私「…うん…帰りたいよ〜(泣)」
車内はパニック。
ふと何処からか男か女か
解らない笑い声がしてきて。
B「次は何だよ!?」
C「まぢありえねー!!携帯は!?」
その言葉で全員が携帯を見ました。
…が電源が切れてか
皆画面真っ暗。
電源押しても電源が入りません。
C「は!?まぢ何やねん!?」
A「もぉいやいやいや!!帰りたいよー!!」
B「………。」
私はBが黙ってるのに気付き、
私「B?何で黙ってんの!?」
B「………ぇよ…。」
A「え…?」
C「B?何て言ってんの?」
B「み……じゃ……よ。(笑)」
次の瞬間Bはジダンダを踏みながら、爆笑しだしたのです。
A「えっ何何何!?何で笑ってんの!?」
そしてBはいきなり
車のエンジンをかけてアクセル全開!!
車が唸りごえをたてながら急発進。
C「わわわッ〜ッ!!?」
A・私「キャ〜〜ッ!!!!」
Bの運転はめちゃくちゃで
そこで目の前に木がある事に気付いて
皆「B!!木木!!木がある!!」
キュキュッ!!
とブレーキの音と共に
Bの叫び声。
私とCは前の座席に、叩きつけられて
Aも前に叩きつけられて、次にAの悲鳴!!
A「か…顔ッ!!」
見てみると髪とかもバラバラで、白目で口を大きく開けた顔がフロントガラスに、くっついてるみたいな状態でした。
私は声も出なく
Cはひたすら気を失ってる?Bを呼んでました。
すると車中をダンダン!!と叩く音。
次にBがむくっと起きて
B「…皆が…迎え…来た。
降りよう…ぜ…。」
と車のロックを解除したのです。
私とCは絶対降りちゃいけない気がして、Bを引っ張り後ろから力の限り抑え込みました。
もがくB。
そのBの頭やらを叩くC。
C「B!!B!!目さませぇ!!」
私も泣きながら抑えてました。
その間もAは悲鳴をあげ
車中はまだ叩かれ続けていた。
Bは笑い。
その状況はとてもぢゃないですけど、私には地獄に見えました。
するとCが運転席を倒し、
Bを後ろに引きずり出したのです。
C「俺が運転するわ!!」
私の横にはよだれをたらし
かん高く笑っているB…。
私は心の中で
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…と、
ずっと唱えてました。
Aは泣き叫び
Cはエンジンがかからないことに罵声を吐き
Bは狂ったように笑いつづけ
車は相変わらず何かに、叩かれ続け揺れている。
私はひたすら南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…と泣きながら唱えていました。
するとやっと思いが
通じたのか、エンジンがかかりライトが前の木を照らし出してました。
C「…は…やった…。」
Cは周りを見て元の山道に、戻ろうとハンドルをきりました。
…………。
さっきまでの全ての音・声が一気に沈黙に変わったのです。
ただタイヤが草の上で滑っている、その音だけが聞こえていました。
キュルキュルキュルキュル!!…。
C「くっそ!!滑ってんじゃねーよッ!!」
私にはタイヤの音と自分の荒いでも静かな呼吸音しか、耳に入ってませんでした。
何故ならBが私の首を掴み、私を睨み付けていたからです。
Aを横目で見ると気を失ってるのか、窓に頭を倒しかけ身動きもしていませんでした。
Cは私の状況に気付いていません。
私はあまりの恐怖に声も出ず、固まっていました。
動いたら今以上に、首に力が入るんぢゃないかと思ったんです。
Bは瞬きもせず、ずっと私を睨み付けていました。
その時声が聞こえました。
「…この場所には…来ちゃいけなかったのに…。」
可愛い幼い女の子のような声でした。
私はそれでも南無阿弥陀仏…と唱え、どこかでその声の主に謝り助けを求めていました。
でもその声の答えは無惨な答えでした。
「…もう…無理よ…出られない…一生…。」
私は声を出して泣きました。
するとCが気付き
C「大丈夫か!?どしたッ!?」
私は答えることもできず、
泣いていました。
Bはそんな私を睨み付けながら、薄ら笑っているように見えました。
こんなはずじゃなかった。
いつものように皆で楽しくドライブに来ただけだったのに…、やっぱり意地でも行きたくないって言えばよかった。
私の中には後悔しかありませんでした。
C「おい!?泣くな…○○(私)!!」
次の瞬間、車が動いたのです。
C「きたッ!!」
ガタガタな道の中、車は正しい道を探し道に乗る。
C「お前らッ出るぞ!?」
私は涙がとまりほっとしました。
Bもふっと何かが抜けたように、ふらっとシートに横たわる。
入った入り口が見えてきた!!
その時!!とても耐えられないぐらいの耳鳴りのような音が、私とCを襲ったのです。
私「痛ッ!!」
C「いッてッ!!」
その音はけたたましい程の悲鳴にも似た耳鳴りでした。
普通の道に出た瞬間に、
さっと霧から抜けたような感覚でした。
私とCは荒い呼吸の中
沈黙で走る車にいました。
少ししてコンビニの光が
とても眩しく感じました。
コンビニに車を停め、2人共とりあえず外に出ました。
コンビニの駐車場で空を見上げ、凄い安堵したのを覚えています。
AとBは車の中で少しして気付き、コンビニであることに不思議そうでした。
4人とも車の外に出て
車の外観を見て驚きました
車には無数の手形、
そして一番最初に何かが落ちてきた天井を見ると落ちてきた衝撃でか凹み、そこにはお地蔵様の首が転がっていたのです。
皆あまりの恐怖に声も出ませんでした。
とても長いドライブの話。
後日Bの話では、あまりにも気持ち悪かったため、車は処分してお地蔵様の首は近くのお寺に持って行ったようです。
私達4人はドライブが怖くなり.あれ以来ドライブには行っていません。
最後にこれは本当に私が体験した事です。
誤字脱字で読みにくければ、申し訳ありません。
この間怖いテレビ番組を
みた時ふいに思いだしたので、
覚えている限りで書きました。
読んで下さりありがとうございました。
失礼しました。
怖い話投稿:ホラーテラー すずさん
作者怖話