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短編2
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母子家庭

実際起こったことなので、余り怖くないかもしれませんが、僕は凄く恐ろしかった話です。

僕が住んでるアパートは、家賃は安いのですが、とにかく壁が薄く、隣の家の音が、かなり聞こえて来ます。

僕の部屋の左隣には、現場作業員らしいおじさん、右隣には、小学1年生くらいの男の子と、ちょっと太っている、お母さんらしい女の人が住んでました。

左隣のおじさんは、

(本当に、いるの?)と思ってしまうほど静かな人で、テレビの音さえ聞こえたことがありませんでした。

問題は右隣です…

お母さんが、もの凄いヒステリックで、毎日毎日、子供を叱り付けるのです。

それに付け加え、いつも某アイドルグループの歌が、かなり大きな音量で流れているのです。

一度その部屋に、回覧板を届けたことがあるのですが、その時、子供がドアを開けてくれました。

家の中の汚いこと…

それも驚きましたが、子供の顔を見て、驚愕としました。

顔が…まるでボクサーのように、青アザや赤いスリキズでいっぱいだったのです。

夏休みなので、学校の先生にも気が付いてもらえなかったのでしょう…

回覧板を渡し、僕は児童相談所に電話しようかなと思いましたが、昔から、他人の事など気にしない性格から、電話しませんでした。

でも、お母さんの叱り方はちょっと異常だと思い始めるようになってました。

叱ると言うより、自分の怒りを子供にぶつけてる…そんな感じでした。

そんなある日、いつものように、お母さんが怒鳴ってました、

「食べろおお 食べろおお…」

子供の泣き声が響く…

「食べろおお 食べろおお!」

本当に怖い声だ…

と、お母さんの声が、ピタリと止みました。

今度は、子供の短い悲鳴が聞こえました。

「ギャイイ」

「ギャイイ」

「ギャイイ」

お母さんは、某アイドルグループの歌に合わせて、子供を何かで叩いてるようでした…

そして、お母さんは、言ったのです、

「うるさい うるさい うるさい うるさいパパみたいに殺してやろうか?」

僕は、すぐに児童相談所たる物に電話しました。(パパみたいに…のクダリは話てません。)

次の日、子供は施設に保護されたみたいです。

母親は相変わらず、大音量で、某アイドルグループの歌を聞いてます。

僕は、バイトを2つに増やし、引っ越しの準備をしています。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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