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短編2
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真夜中のダム…②

黒い物体には頭と足がきちんと付いていたのです!!

四つん這いで、一瞬野猿?とも思いましたが、動きが不自然で速い!!

確実にこっちへ来ている!!!

これは本当に捕まったらマズイと、とっさに判断した私は、車のある駐車場へ走り出しました。

彼も一足遅くではありますが、尋常ではない私の表情に彼もヤバイと気付き走りました。

私は彼よりも断然前に走り出したのに全然進まない!!!

足がガクガクして腰を抜かして倒れこんでしまいました。

が、

危機一髪!!

彼が私を引っ張り車へ無事に戻り着く事が出来ました。

急いで車を走らせました。お互い無口で山道を下り、見覚えのある道へ出て来て、冷静を取り戻した私は彼と話をしていました。

彼「何があったかわからなかったけど、○○が物凄い形相で走り出すから驚いた。あの声は一体何だったんだ?俺も確かに聞いた。」

私「下から黒い物体がこっちに向かって来たから、捕まったらヤバイと思って逃げたんだ」

彼「マジで!?俺は舟の他に何も見えなかった」

カーブへ差し掛かった時、行く時に見た白い猫がうずくまっていました。

(あっ!あの猫行く時も同じ場所にいた)

目が合い、こちらを見ながらゆっくり飛び出し立ち止まっていました。

彼は速度を落とし避けましたが猫が再び歩き出し……!!

後輪の下敷きになりました…ガタッ

多分逝ってしまったと思います。

わざわざ飛び出して来た猫も、この時を私達を待っていたのかもしれません…

帰り際に自販機で買った桃の甘いジュースは一口飲んだ時、桃ではなく血の様な味がして、吐き出してしまいました。

ダムでの出来事が関係しているかはわかりませんが、猫と目が合った時、ただ事ではないと感じました。

あの黒い物体、猫は何だったのでしょうか…

怖い話投稿:ホラーテラー キャサさん  

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