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短編2
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車内の怪

ある日、私は友達2人を引き連れて、山奥へドライブへと行きました。

その帰り、慣れない立地と薄暗い土地により道に迷い、おいうちをかけるかのように雨も降り出すしまつ。

気分も下がり、暗い夜道をしばらく走ると、前方に女性が現れたのです。

こんな夜道にいることに疑問を思ったのですが、私たちは気分を上げるべく、女性に声をかけました。

女性は素直な方で、軽い感じで車の後部座席に乗り込み、私たちの質問にも笑顔で受け答えしてくれる人でした。

しばらく車を走らせて、何気なくミラーで女性を見ました。

その瞬間、体が凍り付いたのです。

それは、得体の知れないものを見たとかでもなく、変なものを見たとかでもありません。

あることに気付いたのです。

私はすぐさま車を止めて、女性に降りろと声を張り上げたのです。

それに驚いた友達2人は、私に反発してきました。

しかし、それでも私は女性に無理矢理降りてもらい、無視して車を走らせました。

車を降りる女性の姿を見て、私は再び寒気がしたのを覚えてます。

「お前なに考えてんだよ!」

「ほんとだよ!止めろよ!かわいそうだろう!」

「お前ら、気付かなかったのか?」

「なにがだよ!」

「あの女、どこから入ってきた?」

「は?普通にドアからだろ」

「ドアか…。そうだよな。確かにドアからだよ。でもどのドアだ」

「なにが言いたいんだよ?」

「あの女は後ろのドアから乗ってきただろ!でもこの車はツードアなんだよ!!」

「!?」

「それに、ずっと雨が降ってるだろ?あの女、傘もさしてなかったのに、濡れてなかった…」

雨はさらに勢いを増しています。

怖い話投稿:ホラーテラー KHさん  

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